我が家の夫婦喧嘩の一番の原因は、家事育児についてのこと。私があまりにも夫の愚行に耐えきれず、夫婦喧嘩の最終形態までいってしまった日もありました。そんな私たちを救ってくれた、娘の言動をお話します。
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いつもの夫婦喧嘩も、もう限界!

私たち夫婦は、似た者同士なようで正反対なところもある2人で、何かと分かり合えない部分が多いなと日々感じています。その中でも家事育児に対しては、夫は基本ノータッチの姿勢を崩さず、あるとするなら「手伝う」という感覚のみ。その上、私のやり方に文句タラタラで、いつもため息をつきながら手伝っているのです。家事育児をしない、その上突き放すような暴言とため息三昧の夫に耐えきれなくなった私は、土曜の早朝に家出をすることを決意しました。

行くあてもなく彷徨うも、結局帰宅

家を出て駅ビル内をフラフラするも、寒い季節でどこへ行こうか悩み、翌日も休みだからホテルに滞在してやろうかと思いました。でも、子どもたちを残していること、しかも下の子は1歳を過ぎたばかりだったので、心配で夕方には帰宅することにしました。すると、夫が「ママ、ちょっと俺態度悪かったと思う。ゴメン。」と素直に謝罪してくれたのです!きっとこの時の私は、今までになく変な顔をしていたと思います。それほど夫は、今まで私に対して謝ることがなかったのです!険悪な雰囲気になると、夫は謝るどころか、面倒くさいので黙ってやり過ごそうとする人。私は、まさか『ゴメン』という言葉が聞けるとは全く思ってもいなかったのです!

「私が言ってやったの!」と娘が話した真相

翌日になると、娘が私と二人きりになるタイミングを見計らって、私に内緒話をしてきたのです。
「あのね、昨日ママが全然帰ってこなかった時に、パパったら『ママが家に入れないように玄関にチェーンかけちゃおうよ』なんて言い出したの!だから私、こう言ってやったの。『パパって最低だね。ダサいよ。ママが帰ってこないのはパパに嫌なことされたからだよ。相手が嫌に思うことをしたら謝るんだよって、いつも私に言ってるじゃん。』って。そしたら、パパ、黙っちゃってさ〜。ほんとダサいよね!」と言ってきたのです!

まだ小学生になって半年を過ぎたくらいの娘が、こんなにも大きく成長したことに感動しつつ、娘に諭されないと謝ることもできない夫の幼稚さが本当に情けないなぁと思った出来事でした。そんな夫は、今でも事あるごとに、相変わらず娘に諭されています。

ftnコラムニスト:南さおり