また子供を叱ってしまった…。毎日、罪悪感を感じていませんか?でも、子供にとってお母さんは、やっぱり特別な存在です。今回は、6歳の息子に対して泣けるほど感動したエピソードをご紹介します。
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優柔不断な息子、一人でお土産選びをすることに

今年の春、近くの遊園地へ卒園旅行に行くことになっていた息子。親はついていかず、先生と年長児達だけでバスに乗って行くというものでした。千円で好きなお土産を買うきまりになっていたのですが、息子は自分で決めるのが苦手。「誕生日プレゼントは何がいい?」と聞いても「う~ん」ばかりで決められず、結局親が選んだものをあげていたほどです。

そんな息子が自分一人で買い物ができるのか。とても不安でしたが「遊園地では自分の好きなものを買ってくるんだよ」と息子に言って、集合場所まで送り出しました。

息子が買ってきたのは「おもちゃの指輪」

夕方に迎えに行くと、私を見つけるなり顔を真っ赤にして走ってきた息子。「はい!これお土産!」自分で選んで買い物できたんだなと思いながら袋を開けると、そこに入っていたのは女の子用のキラキラ石がついたおもちゃの指輪でした。

私は想定外のお土産に「どうして指輪なの?」と息子に聞きました。すると「ママにお土産だよ!ずっとずっとつけててね!」と言うのです。「自分の好きなものを買ってきなさいって言ったじゃない」と私が言うと「だって、ママが好きだから。好きな人には指輪をあげるんでしょ?」あまりに純粋な息子の言葉が身にしみて、涙が止まりませんでした。私はぎゅっと息子を抱きしめて「ありがとう。ずっと大切にするね」と言いました。

もらった指輪は私の大切なお守り

息子からもらった指輪はぎりぎり小指に入りましたが、普段使いはさすがに難しいので、ドレッサーにお土産袋ごとしまってあります。息子に対してカッとなった時や落ち込んだ時に指輪を眺めると、スッと心が落ち着くから不思議です。

「いつも怒ってばかりでごめんね」こんなお母さんを好きだと言ってくれる息子を、心から大切にしたいと改めて思った出来事でした。

ftnコラムニスト:はぴまる