ツイッターユーザーには、複数のアカウントを持っている人も多いんだとか。なかには、素性を隠し、裏アカウントに普段言えないことをぶちまけている人も。今回は、裏アカと間違えて、ツイッターに勤務先の悪口を投稿してしまった先生のエピソードをご紹介します。
ftnews.jp

教員生活をツイッターに投稿

Aくんは大学卒業後、私立高校の教員になりました。

小さい頃から「学校の先生」になるのが夢だったので、熱意と希望を胸に教員1年目をスタート。

そのころ彼のツイッターには、学校での楽しい様子が投稿されていました。

また高校の生徒と相互フォローしツイッター上でもやりとりをしていました。

裏アカをつくってストレス発散する日々

教員になり半年がすぎたあたりから、Aくんのツイッターの更新がとまります。

友人たちは教員生活が忙しいとばかり思っていました。

しかしどうやら、そうではなかったのです。

彼は素性を隠した裏アカウントをつくり、そこで勤めている学校の不満や生徒の悪口を投稿していたのです。

つまりツイッター上で、日頃のストレスの発散をしていたのです。

酔った勢いで本アカに校長の悪口を投稿

Aくんが教員になって1年ほどたったころです。

更新がピタリととまっていた彼のツイッターに、突如、深夜に連続ツイートがされました。

「うちの校長マジうぜー、辞めさせてぇわ」

「うちの学校の管理職全員終わってる。消えろ」

など明らかにAくんが勤務している学校の悪口を投稿しているのです。

久しぶりのAくんのツイートをみて、わたしは背筋がゾッとしました。

このツイート!絶対に生徒がみてるよね、ヤバいよ。

このときの胸騒ぎは今でもはっきり覚えています。

生徒が学校に密告!自主退職に追い込まれる

投稿をみた友人たちが心配して、すぐに彼に電話をかけたそうです。

翌朝には、彼の連続ツイートは削除されていました。

しかし時すでに遅し、何人かの生徒は彼の投稿をみていました。

ある女子生徒がAくんの投稿をしっかりスクショしていたそう。

彼女はAくんの投稿を、学校の先生にもみせたのです。

とうぜん、校長たち管理職の耳にもこの件はしっかり届きます。

その後Aくんは管理職に呼ばれて、こっぴどく叱責されたそうです。

当然ながら、同僚たちからも生徒たちからもAくんは信頼を失いました。

気づけば、学校にAくんの居場所はありません。

彼は、投稿から2週間あまりで高校を自主退職しました。

ツイッターでの誤爆を防ぐには、裏アカだとわかるように表示を変えたり、複数の端末でログインできないように設定したりする方法があります。

複数のアカウントをもっている人は、誤爆しないように未然にしっかりと対策をしておきましょうね。

ftnコラムニスト:広田あや子