皆さんは仕事を辞める時、悩んだことはありませんか?特に人間関係が原因での退職であれば、「なんて言って辞めよう…」そう思う人は少なくないはず。今回はブラック企業に洗脳され、自分から仕事を辞められなかったHさんのお話です。
ftnews.jp

新しい就職先は、ブラック臭がプンプン!

Hさんが就職した小料理屋は、料理長が王様のように威張り散らし、気に入らないスタッフがいたら徹底的にいじめる…そんな酷い環境でした。そのため人の入れ替わりがかなり激しく、同期で4人入ったのに、3か月もしないうちにHさん一人に。

「料理長はムカつくけど、自分の成長の為だ!」と負けずに頑張っていましたが、そんなHさんの態度が気に食わなかったのか、いじめの矛先はHさんに向かうように…。

気が付けば標的に…。身体も精神も崩れていく…。

事あるごとに大声で怒鳴り散らされ、頭を叩かれることも。酷い時には「お前みたいなやつはとっとと消えろ!死ぬなら自分の包丁使えよ(笑)」と、笑いながらHさんの包丁を渡してくる…。そんなとんでもない事が日常茶飯事でした。

それでも毎日耐えていましたが、段々と身体に異変が…。
朝起きれなくなり、始業時間ギリギリの出勤が増えました。夜もうまく眠れず、仕事の事を考えると動悸が激しくなる…。

気が付くと毎朝電車に乗る時、「線路に落ちたら楽なのかな…。」なんて思うようになってしまったHさん。精神的に追い詰められて、もう限界でした―…。

救世主現る!!ピンチを救ってくれたのは友人だった

ある日の出勤中「Hさん久しぶり!」と笑顔の男性が。彼は料理学校が同じだったB君で、いつも優しく面白い人でした。「ご飯食べてる?」「寝れてる?」などとB君は色んな質問をしてきました。

「楽しいよ、うまくやってるよ」などと話しますが、B君が真剣な顔で「今の職場、楽しい?本当に?」そう聞かれた時に、涙がぽろぽろと溢れてしまい…。

するとB君は「職場に電話して。今日は体調不良で休みますって言うんだよ!」突然のことでHさんが動揺していると「俺も今日仕事休むわ!決定!とりあえず一緒にご飯食べよう!(笑)」

その後二人でご飯を食べならが話していると、
「Hさんが受けてるのは完全にパワハラだから。そんなところに身体を壊してまでいる必要はないんだよ。Hさんは絶対に悪くないからね。」
「自分がめちゃくちゃ痩せてるの気付いてる?顔色も悪い。一緒に心療内科に行こう。」

結果としてHさんは鬱病と診断。なんと半年で体重が12㎏も落ちていました。
ドクターストップがかかったので、療養するための書類を提出しに行くと「鬱病で休む?いやもう二度と来なくていいから!(笑)」と、まさかのクビ。こっちから辞めると言うのが怖かったのでホッとしたそう。

その後Hさんは病院に通いつつ心のケアをし、順調に回復。そしてなんと、B君と一緒にお店をオープンすることに!今はお店の料理長として頑張っているそうです。

まとめ

友人の助言が無ければ仕事を辞めるどころか、最悪命を落としていたかもしれません。職場での過度なパワハラは本当に辛いですよね。
辛い時は殻にこもりがちですが、他人の意見を聞くと案外冷静に判断できることも。今職場で辛いことがある人は、一人で抱え込まずに、誰かに相談してみてくださいね。

ftnコラムニスト:Yukky111