部下に飲酒運転を強要する社長
夫が入社した会社は、ワンマン社長が経営するブラック企業でした。
会社の意思決定や部下への指示は、気分次第でコロコロ変える、何でもかんでもやりたい放題の社長。
それは酒の席でもかわりません。
お気に入りの部下を連れて、飲みに行った日のことです。
車でお店まで来ていた部下に、お酒を飲むように指示。
部下が断ると逆ギレして、胸ぐらを掴んできたのです。
社長の脅しに負けた部下は、お酒を口にしてしまいます。
宴会後、あろうことか社長は、その部下に自分の自宅まで車で送らせたのです。
部下が帰宅中に交通事故を起こし即逮捕!
どうにか社長宅まで運転した部下。
社長をおろして安心したのでしょう。
社長宅から自宅までの道中で、交通事故を起こしたのです。
かけつけた警察官がおこなった呼気検査で陽性になり、酒気帯び運転で逮捕されたのです。
社長は部下が逮捕されても知らん顔
もちろん逮捕された部下は、次の日から会社には出社してきません。
事情を知っている社長から、他の社員への説明も一切なし。
それどころか「あいつはどこに行った!なぜ来てない!」と怒鳴る始末です。
自分が原因で引き起こされた部下の飲酒運転と逮捕…
社長はこの件に関して「俺は何も知らん」とシラを切り通したのです。
逮捕された部下の妻に社長運転手を命令
酒気帯び運転で逮捕された部下は、免許を剥奪されました。
しかも事故のとき、車をガードレールにおもいっきりぶつけたので、車自体の損傷が激しく手放す羽目になったのです。
じつはその部下は、日常的に社長運転手をつとめていました。
免許を剥奪された上に、自分の車まで失った部下に、社長は「お前の嫁に運転させればいい」と言い出したのです。
免許を剥奪されて以降、部下の妻が、社長運転手をさせられるようになったそうです。
ワンマン社長の下で働くには、社長の性格や経営方針を理解して適切に対処することが大切です。
しかし、法を犯してまでわがまま放題の社長の言うことを聞く必要はありません。
ftnコラムニスト:広田あや子