不倫ばかりし続けてしまうのなんて漫画の中だけかと思っていたのに、実際に自分の身の回りに不倫続きの子がいたのです。学生時代に出会った不倫沼にハマってしまったFちゃんのエピソードです。
束縛な彼と付き合っていたFちゃん
Fちゃんは不倫をする前は同年代の彼がいました。とはいえ、彼は相当な束縛くんで、Fちゃんの行動だけでなくLINEや通話記録まで全てチェックするような束縛っぷり。「男の人の連絡先は全部消してね。お父さんや弟?お母さんに連絡して用件を伝えてもらえば良いでしょ?」という家族をも排除したがる完璧なまでの束縛さで、聞いている私も引いてしまうほどでした。飲み会だなんて以ての外、女の子同士でのランチでさえも友達との2ショットを必ずLINEしないといけない、などたくさんのルールに縛られて、鬱になりかけているほどでした。
束縛から解放された自由な付き合い、それが不倫だった
そんな束縛君から解放されて、自由な恋愛がしたい!と思い踏み出したのが、不倫だったのです。
確かに、不倫は相手の奥さんにバレてしまったら慰謝料だの怒鳴り込みだと、それ相応の報いを受ける覚悟のいる付き合いです。そうであるとは重々分かっていたはずなのに、それでも不倫を始めたのには、そこに「自由」があったからだとFちゃんは言いました。
相手からの連絡には自由に返信すれば良い。自分の予定を崩すことは一切する必要がない。相手と偶然予定が合えば、その時限りの付き合いをする。スマホを監視されたり、行動を制限されることもない。
どうしても束縛君の印象が強すぎたために、Fちゃんにとって不倫という付き合い方はとても自由で最高な関係だと、思い込んでしまっていたのです。
去ろうと思えばいつでも去れる、はずなのに・・・。
終わりにしようと思えば、いつでも終わりにできる関係、それが不倫。そう思っていたFちゃんは、自由気ままに不倫を楽しんでいました。でも、あっという間に平穏な日々は終わりました。
不倫と並行して、自由に恋愛を楽しもう!と思ったFちゃんでしたが、同年代の男の子と不倫相手をどうしても比較してしまい、懐が広くて包容力のある不倫相手の方がよく見えてしまっていたのです。しかも不倫となると相手は家庭がある身で収入も多く、不倫デートではそこそこ良いお店に連れて行ってもらえることもあり、Fちゃんが不倫相手を本気で好きになってしまったのです。私とFちゃんでお茶をした時「彼だって本当は私の方を愛していて、奥さんとは早く別れたがってるはず!」と聞かされ、まさか漫画の中でのセリフが現実で聞けるとは思わず、不覚にも感動すらしてしまいました。
結局、期待され始めたことに感づいてしまった相手は、揉めごとになる前に去って行ってしまったそうです。それでも不倫で得た快楽を忘れられず、Fちゃんは学生時代、どこからか既婚者を見つけてきては、不倫を続けていました。社会人になった今、同窓会で聞いた噂によると、慰謝料をめぐってのトラブルに発展していて同窓会は欠席だったそうです。
ftnコラムニスト:南さおり