子どもは大人より純粋な分、悪いものにも好かれやすいと言います。子どもの頃には見えていたものが、大きくなるにつれて見えなくなったという人もいるのではないでしょうか?
今回は筆者が職場の元同僚のAさんに聞いた、霊感の強い娘さんのエピソードをご紹介します。
ftnews.jp

帰り道、背後をチラチラ気にする娘

Aさんの娘は幼稚園の年長クラスに通う6歳ですが、物心ついたころには道を歩きながら「あそこに白いモヤモヤがあるよ」「あのおばあちゃんはどうして泣いてるの?」などと言っていたそうです。
Aさん自身も子どもの頃は霊感が強かったため、きっと娘もそうなんだろうな……とうすうす感じてはいました。

そんなある日、いつものように幼稚園にお迎えに行って徒歩で帰宅していると、娘がチラチラと何度も後ろを気にして振り返っていることに気付きます。その時はAさんものんびりと「クラスのお友達が来るのを待ってるのかな?」と考え、あまり深く気にしていなかったのですが……

帰宅後も様子がおかしくて……?

帰宅後、Aさんは娘の様子がおかしいことに気がつきます。
普段どおりおやつを出すと「私だけ食べていいの?」と言ったり、「あ、そっちはパパの部屋だからダメだよ!」と急に大声を出したり。

結局寝る前までそんな調子だったので、さすがに見かねて「ねぇ、今おうちに家族以外の誰かいる?」と聞いてみると……

「赤い子がついてきてる」

「いるよ。幼稚園からずっとお姉ちゃんがついてきてる。」とキッパリ言う娘。
内心「やっぱり……」と思いつつ、Aさんが「それってどんな子?」と続けて聞くと、娘は「赤いの。お顔も服も足も全部赤い。しゃべらないで、ずっとこっち見てるよ。怒った顔してる」とスラスラ説明するので、Aさんは背筋がゾッとしました。

神社でお祓いしてもらうと……

このままではいけない!と思い、翌日隣県にある有名な神社に行き、家族でお祓いをしてもらいました。
神主さんに事情を説明するとお札をくれて、「このお札を家の中に貼って、あとは普段どおり生活するように」と言われたそうです。

帰ってその通りにすると、しばらくして娘の様子も普段どおりに戻りました。
不思議だったのは、娘が「赤い子」について何も覚えていなかったことです。「まだおうちに誰かいる?」と聞いても、「おうちにはママとパパと私しかいないでしょー!(笑)」と無邪気に言うだけで、完全に記憶から抜け落ちてしまっているようでした。

まとめ

結局、Aさんの娘が連れてきてしまった「赤い子」の正体は分からずじまいのまま事態は解決しましたが、「自分と同じなら娘の霊感も成長するにつれてなくなっていくはずだけど、今回はさすがに怖かった……」と漏らすAさんの顔は強張っていました。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの