やっと手に入れた憧れのマイホーム。希望がたくさん詰まったその家に、場違いな新築祝いが届けられたら幸せに水を差されたような気分になりますよね……。
今回はそんな苦い経験をした話を、筆者の友人のA子に聞きました。
ftnews.jp

やっと手に入れた夢のマイホーム!

A子は結婚してからずっと狭い賃貸アパート暮らしでしたが、今年やっと憧れのマイホームを手に入れました。
大きくはないですがA子のこだわりがたくさん活かされたその家は、見た目もドールハウスのように可愛いフレンチカントリー風♡旦那さんもA子の好みを優先して、全面的にA子の希望に沿ったデザインを受け入れてくれたそうです。
親しい友人であるA子がそんな素敵な家を手に入れて幸せそうにしているのを見て、私も本当に嬉しかったのですが……

姑から謎の荷物が……!

引越しから1週間ほどたって、やっと新しい家での暮らしにも慣れてきたころのこと。何の前触れもなくA子の元に大きな段ボールが届きました。
差出人は夫の母親、つまりA子の姑です。なんだか嫌な予感がしつつも開けてみると……中にはガラスのショーケースに入った大きな日本人形が!

びっくりしてすぐに夫に連絡しましたが、夫も何も聞いていないとのこと。仕方なく姑に電話をかけると、思いもよらない言葉が飛び出してきたそう。

「家の格が上がるわよ!!」

姑は電話に出るなり、「あ!届いた?あれねぇ~素敵でしょう?!私が昔買って、大切にしまっておいたものなの!あなたたちが家を建てたっていうからぜひ新居に飾ってほしくて!」とマシンガントーク。
A子が「でもさすがに大きすぎないですかね……?あと家は洋風なので雰囲気がちょっと合わないと思います……」と言っても、「あんな立派なお人形が玄関にあれば家の格も上がるわよ!チャラチャラした見た目の家なんだから、ちょっとは重厚感のあるものを置かないと!」と言い張る姑。

何を言っても埒が明かず、とりあえず適当に会話を切り上げるしかありませんでした……。

怖がった娘が泣き出し……

昔から可愛いものが大好きなA子がやっとのことで手に入れた憧れのマイホーム。それを「チャラチャラした見た目」などと言われ、全く好みに合わない新築祝いまで押し付けられ、A子の落ち込みは相当なものでした。

でもA子の娘が状況を打開してくれます。まだ4歳の娘にとって、玄関ドアを開けた途端に目に入る大きな日本人形は気味が悪かったのか「怖い!おうちに入れない!」と泣いてしまったそう。
そしてその様子を見た夫が、姑に「娘が怖がるからうちには置けない」とハッキリ断って返送してくれたんです。
姑も孫のことは可愛いのか、皮肉を言いつつも了承せざるをえず、無事に日本人形はA子の家から去っていったそうです。

まとめ

自分の親ならハッキリ「いらない」と言えても、義理の親である姑にはなかなか言えなかったりしますよね。
でも、こちらが黙っていると良かれと思ってどんどん送りつけてくる姑もいるため、A子のような思いをする前に「いらないものはいらない」と言える関係を築いておくのも大切かもしれませんね。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの