筆者の友人でバスガイドの仕事をしていたAちゃんも霊感がなく、どこに行っても何も感じることがなかったそうですが、過去に1回だけ、霊感体質のドライバーのせいで超怖い体験をしたことがあるそうです…。
霊感のあるドライバー
Aちゃんが勤めていたバス会社は、日によって同乗するドライバーさんが変わる体制をとっていました。
ある日のこと、Aちゃんは複数台での宿泊ツアーの仕事で、最近入社したばかりのNさんとペアを組むことになったのだそう。
当時、Nさんと一緒に仕事をするのが初めてだったAちゃんは、親睦を深めようと回送中にNさんに色々と話しかけていたのだとか。
その時、たまたま怖い話になり、Nさんが霊感体質であることを知ったそうです。
「ここで写真は撮らないで」
霊感が全くないAちゃんは、Nさんの話を聞いてもいまいちピンとこなかったそうで、その時は「大変ですね~」と軽く受け流していたそう。
しかしその後、とある滝に到着した際に、NさんはAちゃんにこんなことを言ってきたのです。
「ここで写真は絶対に撮らないでくださいね。多分だめなものが映りこんじゃうから…」
これにはAちゃんも少しぞくっとしたそうで、本当かどうかはわからないけど、念のため写真を撮るのは控えておいたのだとか。
「今日の旅館はやばい」
Aちゃんがさらなる恐怖に襲われたのはその後。乗務員が泊まる施設に到着した時のことでした。
バスを降りる際、NさんがAちゃんに向かって「今日の旅館は結構やばいので、キャリーバッグは絶対に地面につけないようにしてください」と言ってきたのです。
「本当かよ…」と疑う気持ちもあったそうですが、一応AちゃんはNさんに言われた通り、キャリーバッグを引きずらずに部屋まで運んだそうです。
本当に霊感があるの?と不信感が募り…
恐怖心からNさんに従ったAちゃんでしたが、やっぱり不信感は拭えなかったようで、その後相部屋だったバスガイドの先輩にその日のことを話したそうです。
すると先輩は面白がって、夕食の時間、Nさんに「Nさんって見えるんでしょ?今日の宿ってそんなやばいの?」と話を振ってきたのです。
冷やかしているような話し方だったので、Aちゃんは内心ヒヤヒヤしたそうですが、Nさんは落ち着いた様子で「そうですね…。とりあえず寝る時は気を付けた方がいいと思います。できれば電気をつけて、足はふとんから出ないようにしてください。」と答えてきたそうです。
そして恐怖が訪れた
就寝時、Aちゃんと先輩はNさんの忠告を無視し、電気を真っ暗にして寝ることにしたそう。
そして先輩が先に眠りにつき、辺りがシーンと静まり返った頃。
眠れなかったAちゃんがふと先輩のほうを向いたら、何と先輩の上に見知らぬ人が…!Aちゃんは恐怖のあまり、先輩に背を向けて何とか必死に眠ったそうです。
翌日、先輩に起こった出来事を話すと、何とその先輩も深夜に同じ体験をしたらしく、Aちゃんの上に誰かが乗っているのが見えたと話してきたのだとか。こ、怖すぎる~!!
それ以来、すっかりNさんの霊感体質を信じるようになった2人。今では変な気をもらいたくないからと、極力近づかないようにしているそうです。
ftnコラムニスト:なべび