地方から出てきた女子大生
地方出身のAちゃんは、大学進学とともに一人暮らしをはじめます。
両親から「生活費は自分で稼いで欲しい」と言われていたAちゃん。
1年生のときから、バイトをかけもちし、学業とバイトに追われる日々をすごしていました。
バイト先で経営者の常連客に気に入られる
大学2年から、小料理屋でバイトをはじめたAちゃん。
物覚えもよく、新人とは思えないほどテキパキと働いてくれます。
お客さまとの会話もスムーズで、すぐに常連客とも仲良くなっていきました。
そんなAちゃんに興味をもったのは、50代のホテル経営者Bさん。
Aちゃんにビールをご馳走し、チップを渡すようになったBさん。
Bさんの行動はエスカレートし…
Aちゃんを呼び「最近疲れているから肩揉んでくれる?」とお願い。
Aちゃんも「お仕事大変なんですね〜お疲れ様です!」とマッサージをします。
その後、他のバイト仲間にバレないように、そっと1000円を渡す行為を繰り返していました。
エスカレートする客の要求
Bさんは、お店以外でもAちゃんに会いたいと言い出します。
はじめは、Bさんの申し出を断っていたAちゃん。
ある日「近所のカフェで、朝ごはんをいっしょに食べて欲しい。もちろんお礼はしっかりするよ」と言われ、Aちゃんは根負けして約束をしてしまったのです。
Aちゃんはカフェ代全額とお礼の5000円を受け取ります。
1時間、おじさんとお食事をしただけで、5000円をゲットできたAちゃん。
バイトよりも簡単にお金がもらえることに味を占めたAちゃんは、頻繁にBさんと食事に行くようになりました。
就活に失敗→男性客の会社で働くため不倫関係へ
1年ほどBさんとの関係を続けていたAちゃん。
気づけば、大学4年の冬を迎えていました。
時代は世界的な経済危機のなかで、Aちゃんの就活は思うように進んでいません。
「自分を可愛がっているBさんなら雇ってくれるに違いない!」
そんな確信があったAちゃんは、Bさんに就活がうまくいっていないので、助けて欲しいとお願いしました。
するとBさんは、それなりの見返りをAちゃんに要求。
Aちゃんも覚悟を見せるため、枕営業をしてしまったのです。
とうとう肉体関係をもってしまった二人。
Aちゃんは就職さえできればと、Bさんとの不倫関係を続けました。
ある日、大学で顔や腕にひどいアザができているAちゃんに会いました。
筆者が声をかけると、逃げるように去っていきます。
おそらくBさんとの間でトラブルがあったのでしょう。
AちゃんもBさんも店に来なくなったのです。
その後、不況の影響でBさんのホテルは経営破綻します。
ダメだとわかっていても惹かれ合う不倫とは違い、互いを利用することが目的の不倫は契約と同じです。
利用する価値がなくなったら、すぐに破綻します。
痛い目を見る前に、関係を断ち切る勇気が必要ですね。
ftnコラムニスト:広田あや子