毒親に育てられた人の告白を見聞きするのは辛いものです。もっとしんどいのが、今まさに毒親に育てられている子どもの声です。今回は、知人から聞いたリアルな毒親エピソードをご紹介します。
0歳のときから「この子を一流に育てる」と公言する毒母
現在50代のAさんは、43歳のときに女の子を出産。
不妊治療の末の高齢出産だったので、一人っ子で育てることを決意しました。
娘が0歳のときから、熱心に幼児教室に通います。
Aさんはこの頃から「わたしは娘を一流に育てるの」と周囲に公言していたそうです。
その後も、ベビースイミングや英語教室、音脳リトミックなど子どもの発達にいいことはすべてやりました。
親の理想をどんどん押しつけられて…
娘が小学生になると、すぐに有名な進学塾に入れ、中学受験の対策をはじめます。
この頃から娘にたいしても「一流になりなさい」としきりに言うようになりました。
習い事もスイミングと英会話だけでしたが、バレエ・ピアノ・そろばんと増やしていきました。
少しでも評判のよい教室に通わせるため、自宅から遠い教室でもかまわず通わせます。
そのため、娘は放課後友だちと遊んだり1人でゆっくり過ごすような自由な時間をまったく与えられずに育ちました。
身勝手な理由で中学生の娘に整形手術を受けさせる
進学する中学は「難関校以外は認めない!」と言われていた娘さん。
懸命に勉強したかいがあって、第一志望の中学に無事合格しました。
その後、中学生になった娘の部活をAさんが決め、LINEのやりとりもすべて監視しています。
最近では「うちの子の顔は地味すぎる」という理由で、中学生の娘に二重の整形をさせました。
「一流になりなさい」が口癖のAさん。
Aさんにとっての、一流とは一体どんな人なのでしょうか?
Aさんは、ありのままのわが子を認められず、外見までも自分の理想へとつくり変えていく毒親です。
娘の成長の芽をことごとく摘みとっていったあとに、痛いしっぺ返しを食らわないといいですね。
ftnコラムニスト:広田あや子