単身赴任中の夫が倒れた?!
「夫は2年前から車で3時間ほどの距離の県に単身赴任しています。持ち家のうえ、子供たちはもう中学生で、転校したくないといったのもあり、1人で行ってもらうことにしました。
週末には毎回帰ってきていましたし、真面目な人なので特に心配はしておらず、単身赴任先のアパートにも、最初の1回行ったきりでした。
ある日、夫の会社から1本の電話がかかってきました。夫が仕事中に倒れたというのです!
家のことは子供たちに任せて、慌てて病院へ向かいました。病院につくと夫は眠っていて、医師の話を聞くと数日の入院で済みそうでした。
安心したものの、急いで来たため入院の用意などは自宅から持ってきていなかったので、とりあえず夫のアパートにとりに向かうことにしました。」
アパートに到着。玄関を開けた先にいたのは・・・
「アパートの鍵は持ってきていました。鍵穴に差し込み回そうとしましたが、なんと部屋の鍵は開いたままだったのです。
恐る恐るドアを開けると、玄関に女ものの靴があり、中から女性がこちらを見ていました。あたりを見回すと、女性ものの服や日用品が置いてありました。
恐る恐る女性に話しかけると、女性は「ごめんなさい!」と勢いよく謝ってきたのです。状況がうまく呑み込めず、とりあえず夫のアパートでその女性の話を聞くことにしました。
女性は夫の会社の取引先で働いていて、1年ほど前からこのアパートに出入りし夫と不倫関係にあったというのです。
夫が倒れたというのを数時間前に聞き、急いでアパートに置いていた荷物を片づけに来たらしいのです。女性は夫が既婚者というのは知っていたと言い、ただひたすらに謝るばかりでした。
私は一気にいろんなことが起きたため頭の処理能力が追い付かず・・・とりあえず女性にはすべての荷物を持ち帰ってもらい、入院に必要な衣類や雑貨を持って病院へ戻りました。」
目覚めた夫を問い詰めて・・・会社に直訴
「病院へ戻ると夫は目覚めていました。アパートであったことを話して問い詰めたところ、夫は泣きながら謝ってきました。倒れたこともあって、夫自身精神的に不安定になっていたのでしょう。
『俺は馬鹿なことをしていた。1人で寂しかったんだ。』と言い、女性とは縁を切ると自ら連絡先を消しました。
もちろん腹はたちましたが、弱っている夫を見捨てることも出来ず・・・。
夫の入院中に会社に私自ら交渉し、夫を自宅のある県への異動、不倫相手の女性についても会社のほうで何らかの処遇をしてもらうよう、話を付けました。
相手の女性は取引先ということもあってどこまでの対応ができるのかは分かりませんでしたが、夫が自宅へ戻れば距離もできるので関係を続けることはできないと思い、それ以上は深追いしませんでした。
『夫に限って』と油断していましたが、単身赴任の場合はたまに赴任先を訪れておくほうが良いと実感しました。」
いかがでしたか?今回は思わぬきっかけで不倫が発覚してしまったケースをお伝えしました。人間、健康だと思っていても、いつ何時何があるかわかりません。
どんな時も堂々といられるように、後ろめたいことや隠し事はしないようにしておくべきですね。
また、相手を信じることも大切ですが、ほったらかしも危険ですのでたまに気にかけてあげることも重要ですね!
ftnコラムニスト:滝本めぐみ