子どもの容姿と性格を自慢する義姉
40代のAさん夫婦には、息子がいます。
「目が細いね〜うちの子は産まれたときから二重線ができてたよ」――これは産後はじめて義理の実家にいったとき、義姉がAさんの息子を見て言った言葉。
またAさんの息子が3歳のときの話。まだ見ず知らずの大人が怖い年ごろです。ずっとAさんに抱っこされ、人見知りな雰囲気でいた息子さん。
するとそんな姿をみた義姉から「あいさつもできないの?将来心配だね」と言われたとか。
子ども本人に「あなたは塾に通わせてもらえなくて、かわいそう」発言
これらはまだ序の口。子どもたちが小学生になると、あからさまに成績や習い事でマウントをとるようになりました。
「娘がピアノのコンクールで入賞したの」
「今度、バレエの発表会で主役になるかも」
「あなたのお子さんは、何か習い事してるの?」――「えっ!何もしてない⁉かわいそうー」
などなど。
また義姉は、子どもたちを中学受験塾に通わせていました。
一方、Aさんの家庭は公立に進学するため通塾はなし。それを知った義姉がAさんの目の前で「あなたたちは、塾にも行かせてもらえないんだね。可哀想ね」と。
嘘をついてまでマウントとっていた義姉
ですが、実はそんな義姉のマウントは嘘だったんです。
義姉は「うちの子たち、学校でも塾でも成績トップなの」と言うわりには、長女が進学した中学も中堅校。
入賞したピアノのコンクールや主役になったはずのバレエの発表会も、動画を見せてきたり会場に招待されたりしたことが一度もないのです。
よく考えると、義姉がマウントをとってくる子どもたちの話しには、証拠がひとつもなかったそう。子供は正直なもので、A子が義姉の子供にうまーく聞くと、全部根も葉もない嘘だったことが分かりました。
マウントとってくる人は自分に自信がない人
つねに子どものことでマウントをとってくる義姉は、じつは自分の子育てに自信がないのだと分かりました。
マウントをとってくる人は自己肯定感が低く、相手よりすこしでも優れているところを見つけて自分を満たそうとする人です。分かった今では、義姉のマウントも何とも思いませんが、最初に言われた時は、「こんなの(義姉)とずっと付き合っていくのか」と思ったそうです。蓋を開けてみれば、相手の方がさもしい人間だったと言えるかもですね。
そんな人とは張り合おうとせず、むしろ相手に優しく接してあげましょう。
相手の心が満たされるとそのうちマウントをとってこなくなりますよ。
ftnコラムニスト:広田あや子