実の母親は家族を支配する人だった
知人女性は3人姉妹の長女。とても明るくしっかり者で、周りからも慕われる存在です。
彼女の家の中心人物は母親で、何でも自分の思い通りにならないと気が済まず、家族のことも勝手に決めてしまうと言います。
言うことを聞かなければ、烈火の如く怒り狂い誰も手のつけようがないため、娘達も父親も黙って従うことが多いのだとか…。
家族が母親を怒らせてしまったときには、長女である彼女が母親をなだめていました。
父親が逃げ出しても変わらない母親
そんなある日のこと。夕飯時にはいつも在宅の父親の姿が見えません。母親に聞いたところ、仕事の関係でしばらく隣町に住むとのこと。
突然のことに彼女は不安になりましたが、妹達を怖がらせてはいけないと、気丈に振る舞ったといいます。
数年後、娘達も進学や就職をする年齢になり、当然ながら母親の希望する進路を選ばされることに…。
それを母親は満足したそうですが、就職先まで決められてしまった彼女は張り詰めていた糸が切れてしまいます。
母親に嫌気がさして一人暮らし開始
今まで自分の気持ちを我慢していた彼女でしたが、これを機に長年の夢だった一人暮らしを決心します。
妹達に申し訳なさはありましたが、「あと数年もすれば自立出来るだろう…」と彼女は自分に言い聞かせ、妹達にも黙ったまま家を出ることにしたのです。
「これですべてから解放される…」そう考えた彼女でしたが、現実はそう甘くはありませんでした。
離れても変わらず母親に執着される
一人暮らしを始めたら、激高した母親から嵐のような着信とLINEが彼女に届くように…。安堵したのも束の間、今度は大きな不安感に苛まれるようになってしまったそうです。
返信はまとめて対応するようにしていますが、母親が納得するはずもなく、彼女はとても参っているとのこと…。
両親が間違いに気づいてくれるのがベストですが、期待はできそうにありません。彼女を見ていると、一刻も早く身辺が落ち着くことを願うばかりです。
ftn コラムニスト:たいはい