男女関わらず、自分に好意を持ってもらえるのは一見、ありがたいことに思えます。しかし、時にそれが行き過ぎると恐ろしい結果となります。
出典:ftn

元職場の中心人物的な先輩

筆者の元職場に、人気者の先輩がいました。先輩はとても可愛い方で、仕事も出来る優秀な人材でした。

男女問わず、先輩は誰からも好かれていました。

先輩に憧れを抱いた同期女性

そんな先輩に、同期女性が強い憧れを抱くようになりました。同期の口癖は「先輩は本当に素敵!先輩みたいな女性になりたい!」とのことです。

同期は、見た目が黒髪眼鏡で、落ち着いた印象の女性でした。どちらかと言うと、おとなしいタイプだったと思います。ですが、先輩について語る時だけは饒舌になっていました。

誰かに憧れを持って、それを理想とすることは良いことですし、先輩自身、後輩である同期を可愛がってくれていました。

しかし、この後、同期の憧れは恐ろしい方向へと進んでいきます。

まるで先輩のクローンになる

最初は、先輩からメイクの方法などを学ぶ同期でしたが、だんだんと方向性がおかしくなってきました。

髪型を先輩と全く同じにしたり、持ち物まで先輩の真似をするのですから、微笑ましいを通り越して怖いです。

こうなると、先輩を見習うというよりは、自分が先輩に成り替わってやろうという意思さえ感じられてきます。

人の良い先輩も、彼女のこの奇行には、さすがに真っ青になっていました。

ファン行動がいきすぎて怖い!

また、会社仲間が同期のSNSの裏アカウントを発見しました。

そこでは、明らかに先輩の盗撮画像がたくさんアップされており、同期は先輩の私物まで勝手に持ち出してコメント付きで上げていました。

先輩もこれを見て、とてもショックを受けていました。これには会社側も、同期に厳重注意を行いました。これは立派な犯罪であると、彼女自身に伝えたのです。

しかし同期はイマイチ、事の重大さを理解していないようでした。

「えー?SNSって、好きなものを載せる場所ですよね?何がいけないんですか?」と悪びれずに言っていました。

最終的には、同期の親御さんが平謝りして、強制的に同期を退社させました。あのままいけば、更に恐ろしいことになっていたかもしれません。

自分のファンを自称する人物には、男女問わず、一定の距離を保つ必要があるかもしれません。

ftnコラムニスト:六条京子