愛し合っていても、別居の道を選ぶ夫婦がいます。今回は、筆者の友人のケースを紐解いてお話しようと思います。
某歌劇団ファンの2人
友人女性は、某歌劇団の大ファンです。旦那さんも同じ趣味とのことで、そのコミュニティをキッカケに知り合ったそうです。
友人は美人だし、旦那さんは大企業勤務の優しい男性。この素敵なカップルは、いつまでも上手くいくだろうと思っていました。
娘も歌劇団受験を決意!
2人の間には、とても可愛らしい娘ちゃんがいました。先日、娘ちゃんにも生の舞台を見せたところ「私もここに入る!」と言い出したそうです。
超乗り気の友人に対し、旦那さんは「大変な世界だし、考えた方が...」と引け腰だったといいます。
これを聞いて、友人は「あなた!娘の夢を応援しないっていうの!?」と大激怒しました。今思えば、これが夫婦別居の序章でした。
寝ても覚めても受験対策
それから、友人宅の生活は一変しました。食事は、美容と健康のために炭水化物一切抜き。もちろん、外食はご法度。
部屋中に歌劇スターのポスターとグッズだらけ。テレビは常に、歌劇団DVDを流しっぱなし。車の中でも、歌劇団のCDしか聞くことができません。
オマケに休日も、娘ちゃんのレッスン送迎と付き添いに全て参加という徹底ぶりです。
娘ちゃんのことは応援したいものの、この生活にはさすがに、旦那さんも苦言を申しました。しかし、友人は決して譲りません。
「そんなに嫌なら、あなたが出て行きなさいよ!」
こうして、旦那さんはアパートに1人追いやられる形となりました。
経済力で娘を応援する父親
離婚を考えたものの、やはり娘ちゃんは大事な旦那さん。最終的には「あの生活には耐えられないけど、経済力で娘の夢を応援する」という道を選んだそうです。
友人と娘ちゃんは、今も二人三脚でストイックに夢を追っているそうです。
将来、娘ちゃんの夢が叶ったら、2人が夫婦らしさを取り戻すことも、ひょっとしたらあるかもしれません。
ftnコラムニスト:六条京子