痴漢の被害にあったことがある女性は少なくないでしょう。被害にあうことも耐えがたい苦痛ですが、まさか自分の夫が加害者側だったなんて、警察からの電話が来たときはにわかには信じられませんでした。そして、まさか義父からあんな一言を浴びせられるなんて…。
出典:ftn

一本の電話で知らされた事実…信じていた夫にどん底に突き落とされた日

夫は真面目で優しくて、子育てにもとても協力的な人でした。会社までは電車で30分ほど、毎日遅くまで家族のために働いてくれている…と思っていました。

ある日いつものように夫を送り出した後、正午前に知らない番号から着信があって出てみると、なんと警察からの電話だったのです。

そこで知らされたのは「夫が電車で痴漢をして捕まっている」という衝撃的な事実でした。

「なんで?どうして?」訳が分からず混乱していましたが、娘は幼稚園に行っていたので、娘が帰ってくる前に夫を迎えに行きました。

そこからは私の両親に相談し、夫とも何度も話し合いをしました。夫は常習的に痴漢行為をしていたようで、私に内緒でお金を支払って示談にしたこともあったと白状しました。

妊娠していたけれど離婚を決意!義両親との話し合いで言われた信じられない一言

実はこの警察から連絡があった数日後、生理が遅れていることに気づいたのです。

なんと、このタイミングで第2子を妊娠していました。おなかの中には新しい命があり、娘は夫にかなりなついている…。

「夫がもう2度と繰り返さないと言えるなら、離婚しないほうがいいのでは」と離婚するべきか悩みました。

しかし、痴漢は依存性が高いこと、「娘が大きくなった時にどう思うのか」などと自分の両親に説得され、離婚をすることにしました。

夫も納得してくれ、義両親との話し合いに臨みました。なんとか離婚は思いとどまってほしいと言われましたが、もう気持ちは変わりませんでした。

そんな私の様子を見て、義父があり得ない一言を放ったのです。

「〇〇がこんなことをしたのは、あんたがやらせてやらないからだろう!嫁の務めを果たしもしないくせに!」と…。

まさに耳を疑いました。なぜなら、この時私のおなかの中には夫の子どもがいたのですから。

離婚を引き止められるのが困るので義両親には黙っていましたが、はらわたが煮えくり返る思いでした。

あのときやっぱり離婚してよかった!義父の本音で吹っ切れた

離婚後は地元に戻って両親に助けてもらいながら娘と暮らしていました。

おなかにいた赤ちゃんは離婚騒動の心労がたたったのか、話し合いの2週間後に流産してしまいました。

元夫への愛情はまだ少し残っていたし、失った小さな命のことを考えると悲しい気持ちでいっぱいでしたが、時間が少しずつ解決してくれたように思います。

元夫からは「やり直せるように努力している」と何度も連絡が来ていましたが、月に1度の娘との面会以外はほとんど関わらないようにして、私も仕事を始めました。

どん底の日々から3年ほどたち、良い出会いにも恵まれ再婚することになりました。人は追い詰められた時にこそ本音を発するのですね。

あのとき義父が放った一言は今でも思い出すと腹が立ちますが、あの一言がきっかけで完全に吹っ切れたと思っています。

ftnコラムニスト:滝本めぐみ