夫婦問題の中でもよく聞く話が、妊活中の夫婦間トラブル。私自身の周りでも数多くの妊活カップルの話を聞いてきましたが、その中でも「これは離婚案件では…?」と思うような旦那さんの発言に耳を疑うケースがあったので、ご紹介します。
なかなか授からず、不妊外来へ
ある夫婦は、妊娠を意識してからなかなか子供ができず、1年半が経過したところで不妊外来を受診しました。
タイミング療法を取り入れて、排卵日前後を予想して来院し診察、排卵の予兆があればタイミングを取ることに。
しかし当時仕事が激務だった夫は、帰る時間を約束することも出来ずにいました。
突然訪れた、タイミングの日
ある日、不妊外来に訪れたときに「今日か明日にでも」と先生に言われ、それを夫に伝えると「早く帰れるよう努力する」とは言ってくれて、腕によりをかけて夕飯を準備して待っていた妻。
その日、夫が帰宅したのは23時でした。
眠いのを我慢して待っていた妻は、ご機嫌を損ねないようにと明るく振る舞うも、疲れてご機嫌斜めな夫はお風呂場へ直行。
1時間経っても出てこないので様子を見に行くと、浴槽の中で寝ていたそうです…。
諦めなかった妻に、夫が一言
もうその時点で「今回は諦めよう」と思えばよかったものの、妊活に焦っていた妻は夫がお風呂から出るのを待ち、リビングにやってきた夫の隣に座り「なんでこういう時に仕事が忙しいんだろうね~お仕事ずらせたらいいのにね~」と軽く口にしました。
そうしたら、夫はため息をつきながら「じゃあ排卵日をズラせよ」と言ってきたそうです。
凍りついてしまった妻は言葉もなく、その場で固まっていると、夫はそのまま1人で寝室へと行ってしまったそうです。
後日聞いたところ、夫からの謝罪の言葉もなく、その発言をしたことすら忘れていたそうです。よっぽど疲れて意識が朦朧としていたのでしょう。
妊活は夫婦で足並みを揃えていくことなのに、どうしても上手くいかないもの。だからこそお互いに相手を思いやる言動が大事ですね。
でも、排卵日を夫の仕事都合でズラすことはできませんので、悪しからず。
ftnコラムニスト:南さおり