「昔ながらのご近所づきあい」に最初は喜んでいたA子さん
私の友人A子さんと、ご近所のB美さんは、それぞれ持ち家の戸建てで、子どもの年齢も近いママ友の関係。
A子さんは、人に気を遣うタイプである一方、B美さんは裏表がなく「ダメ元でも、とりあえず言ってみる」タイプ。
B美さんは、たまにお醤油や片栗粉など、「切らしちゃったから貸してくれない?」とA子宅に借りに来て、そのお礼に実家の畑で採れた野菜をくれます。昭和のご近所付き合いのような関係性に、A子さんは喜んでいました。
お願いが少しずつエスカレートし……
ある日、A子さんは、B美さんに「今日バイトなんだけど、どうしても預け先が見つからなくて」と託児をお願いされます。
当時3人目を妊娠していたA子さんは断ろうとするも、B美さんは「家にいさせてくれるだけでいいから!」と強引に子どもを置いて行ってしまいました。
またA子さんは、B美さんがよその子どもの体型を悪く言い、「うちの子はあんなんじゃなかった」など人を傷つける発言も気になり始め、B美さんと距離を置こうと思い始めます。
久しぶりの連絡「駐車場貸してくれない?」
ある日、A子さんは「明日、お宅の駐車場を貸してくれないかな」というB美さんからのLINEを受け取ります。
そんなお願いは初めてだったので理由を尋ねると、B美さんから「なんでそんなこと聞くの? 嫌ならいいけど」と逆ギレ気味な返信が。
その態度に不信感を持ったA子さんは、「うちも子どもたちが駐車場で縄跳びで遊んだりするから」とやんわり断りの返信を送りました。するとB美さんから電話が来て、「醤油を貸し借りできるような関係で嬉しいって言ってたじゃん!」と怒り出しました。
後から知った話では、友人が複数人遊びに来るのに車を停めるところがなく、A子邸を頼ろうとしたのだとか。
ほどよい距離感に満足
その後、A子さんは最初こそ少し気まずかったものの、B美さんから頼まれごとやお茶の誘いがなくなり、自分の大事な時間を守れるように。今は、会えば挨拶くらいはする距離感で、適度な関係性に満足しています。
【体験者:30代・専業主婦、回答時期:2025年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:長橋知子
38歳で未経験からWEB広告制作の在宅ワークに挑戦し、セールスライター・WEBライターとして活動をスタート。読者に寄り添うライティングを大切にしている。特に、人間関係や育児、地域活動、女性の生き方に関するテーマが得意。また、noteで赤裸々エッセイを発信し、Kindle書籍も出版。「どんな自分でも生きていける」社会の実現を目指して奮闘中。