突然ですが、心霊スポットと言うと廃墟や墓地など、普段自分が行かないような場所を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、実は普段何気なく過ごしている場所でも不思議な現象が起こることがあるのです。今回は勤め先の薬局で怖い体験をした知人のエピソードをご紹介します。
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誰もいないのに音が聞こえる薬局

今回お話を聞かせてくれたのは筆者の母の元同僚、Mさん。

実はMさんと筆者の母が昔勤めていた薬局では、昔から不思議な現象がたびたび起こっていたんです。

当時、Mさんと母が勤めていた薬局は病院と火葬場のちょうど真ん中の地点にありました。

そのせいか、日中でも誰もいないはずの部屋から足音が聞こえたり、階段を上り下りする音が聞こえたりしていたそうです。

怖さを感じなくなるように

たびたび起こる不思議な現象に、最初は恐怖心を抱いていたMさんでしたが、何年も同じ現象を体験するうち、次第に恐怖を感じなくなっていったのだそう。

一方、筆者の母は何年勤めてもその現象に慣れなかったそうで、毎日定時になるとすぐ帰ってきていました。

ある日のこと、月末の処理に追われて仕事が片付かず、Mさんは残業していくことになったのだそう。

外もすっかり暗くなり、さすがのMさんも「1人なら絶対に怖くて残業なんてできない!」という感じだったそうですが、ほかのスタッフも複数名残っていたため、いつものように仕事を片付けていったそうです。

更衣室で起きた恐怖

仕事が片付き、残っていたほかのスタッフと同じタイミングで退勤することになったMさん。

2階にあった更衣室で着替えを済ませていたら、階段から誰かが昇ってくる音が聞こえてきたそうです。

そして足音がドアの前で止まり、ノックする音が聞こえたので、Mさんは「鍵あいているよー!」と声を掛けたのだとか。

しかし何も反応がなく、Mさんが不思議に思ってドアを開けたら、そこには誰もいなかったそうです。

霊の通り道だった?

自分がドアを開けてしまったことで、「誰かが入ってきたのでは!?」と感じたMさんは、その後大慌てで自分の荷物をロッカーから出し1階へ降りて行ったそうです。

ほかのスタッフがいたからよかったものの、1人だったらと考えると恐ろしすぎ!!

その後、火葬場が取り壊され、Mさんと母が勤めていた薬局では以前のような現象がパッタリと起きなくなったのだそう。

もしかしたら、Mさんたちが勤めていた薬局は霊の通り道になっていたのかもしれません。

ftnコラムニスト:なべび