証拠も押さえず問い詰める
やりがちな失敗として多いのは「証拠を押さえずに夫を問い詰める」こと。
浮気の証拠を見たときに、咄嗟の怒りに任せて相手を問い詰めてしまうことは、相手に証拠を消去するチャンスを与えるってこととイコールなのです。
知り合い女性はLINEの女とのやりとりを発見してすぐに問い詰めた結果、その場で夫は自らスマホを壊してしまい、結果言い逃れの隙を作ってしまいました。
感情的になって夫に暴力を振るう
感情的になってしまう人の失敗として多いのが、浮気が発覚した瞬間に夫に暴力を振るってしまうこと。
話を聞いたケースでは、手を出してしまったことで慰謝料を減額されはしなかったものの、別にDVとして夫側から慰謝料を請求されてしまったのです。結果、手元に残った金額は減ってしまいました。
相手の不倫が発覚したからって暴力を振るっていいという理由にはなりません。不倫はする側の理性が欠如して起こってしまうもの。サレ妻側も理性を失っては、不倫夫にスキを与える結果になってしまいます。
夫ではなく自分に非があると責める
これは夫の意見に沿った結婚生活をしていた人に多い思考。
不倫夫はまず言い訳してくるでしょう。自分の行いを正当化して、「お前が構ってくれなくて寂しかった」「普段の生活にストレスがあった」のような言葉を吐きます。
それに対して、今まで夫の言葉を信じて疑わなかった妻は、「この日常を守りたい」というバイアスも働き、「自分に非がある」という思考に行きついてしまうのです。
忘れてはいけないのが、あなたは間違いなく「被害者」だということ。自分のせいだなんて思ったら、まさに不倫夫の思うつぼです。
「離婚したい」とすぐ口にする
不倫の事実を知ったとき、すぐに「この人とはもう無理。離婚する」と結論を出してしまう人がいますが、これもおすすめできません。
“離婚”という言葉を口にしたことで不倫夫の責任は少し軽くなってしまうからです。不倫した側は、不倫のことを深く考えずに軽い気持ちでスタートさせて、その罪に気づくのは相手にバレたときになります。
そのときにサレ妻の離婚の意志は、「夫婦関係はすでに破綻していたんだ」「妻も離婚を望んでいる」と不倫を正当化する要素を与えてしまいます。
そして、サレ妻になったからといって、“離婚しない”という選択もあります。その選択肢を自ら失くしてしまう必要はありません。
相手女性の会社を訪問して事実を告げる
夫よりも相手の女に憎しみが向かってしまう人が多いのですが、それには女性としてのプライドを傷つけられたこと、そして今の生活(結婚)を守りたいという気持ちが働いていると言われます。そう考えると、夫の相手である不倫女にも怒りの矛先が向かうのは仕方ないのかもしれません。
しかし、社会的に反する行動はNG!
会社に行ってしまう、女の会社の同僚などに不倫の事実をぶちまけるなど、相手の女の日常を壊すような行為は、名誉毀損となる可能性があります。
ネットで不倫した夫や相手女性のことを書く
不倫の事実をネットに晒すなどの行為も名誉棄損に当たる可能性があります。
知人の女性は夫と共通の友人の女性との不倫を知り、SNSに実名を避けてイニシャルで2人の関係を暴露。たとえイニシャルでも知っている人が見たら誰のことかわかる内容だったため、名誉棄損にあたり、慰謝料を逆に払うことに。結果として、サレ妻なのに、手元に残った慰謝のお金は、わずかな金額になってしまいました。
不倫をネットに晒す行為は、スッキリするかもしれませんが、それは一時的なもの。
後の代償を考えると、やめておいたほうがいいでしょう。
不倫が発覚した直後は、怒り、悲しみ、憎しみなどさまざまな感情を抱きますが、感情のまま動いていいことなどは何もありません。
サレ妻側はまず感情を相手に向けるのではなく、自分をいたわってあげてください。
そして、より有利になるように、未来を考えて行動することが大切です。
ftnコラムニスト:倫子