聞いてたのと違う!
最初は筆者が職場の後輩に聞いた話です。
後輩のハルカ(仮名)は結婚してしばらくした頃、夫側の親戚の法事に参加することになりました。
初めての親戚付き合いで雰囲気も分からなかったので、義母に「当日の服装は喪服ですか?」と聞いたところ、「そんなかしこまった集まりじゃないから喪服なんかいいわよ!会場も近所のお店だし、ジーパンで来る人もいるくらいだから普段着で大丈夫!」と言われ、当日は比較的地味な普段着で出掛けました。
ところが実際に行ってみてびっくり。会場は有名ホテルで、参加者たちもみんなきっちり喪服を着てきていたのです。地味とはいえ、普段着のハルカはとても気まずい思いをしました。そして、問題の義母はハルカを見るなり、「あら!ハルカさん、普段着でいいとは言ったけど、その服はちょっとねぇ……」と苦言を呈してきたそう。
さすがにハルカも腹が立ち、義母と一緒に法事の主催者に挨拶をしに行った時は「今日はこんな格好ですみません。義母に喪服ではなくこの服でいいと言われたものですから」とハッキリ告げて、予想外の反撃にうろたえる義母を冷めた目で見ていたそうです。
黄白か黒白か
次も冠婚葬祭にまつわるエピソードで、筆者が同僚に聞いた話です。
同僚のトモカ(仮名)は結婚して初めて夫側の法事に参加することになり、喪服や数珠、不祝儀袋など法事に必要なものを用意して、万全の状態で当日を迎え、特にトラブルもなく法事は済んだそうです。
しかし、数日後にトモカの夫に義母から連絡があり、義母がなんだか怒っているようなのです。詳しく聞いてみると、トモカの用意した不祝儀袋が黒と白の水引だったことが問題だったとのこと。
義母の地元では法事のときは黄と白の水引を使うのが普通で、黒と白なんてありえない!おかげで私まで恥をかいた!と言うのです。出身地の違うトモカは黄白の水引なんて見たこともありませんし、仏事なら黒と白が当たり前と思っていたので、思わぬ落とし穴にびっくり。
とりあえず義母には謝ったのですが、教えてもくれなかったくせに一方的に怒るなんて理不尽!とだんだん腹が立ってきて、自分で黄白の水引の詳細を調べてみたトモカ。
後日義母に会ったとき、「黄白の水引って一部の地域でしか使われないんですよね。私は都心の出身なので全然知らなかったです。でも黒白の水引も間違いではないそうなので安心しました♡」と笑顔で告げたそう。義母は言い返せず目を白黒させていたそうです。
ここは誰の家?
最後は筆者の友人から聞いた話です。
友人は結婚後に念願のマイホームを建て幸せに暮らしていました。
しかし義母がたびたび訪れ、何かと物を置いていくのが苦痛……。もともと友人はシンプルな家が好きで、なるべく余計なものは置かないように心掛けています。けれどその好みが義母から見ると「殺風景すぎる」と感じるようで、玄関マットやスリッパ、壁に飾る絵など、義母好みのものを勝手に買ってきてしまうのです。
せっかくのマイホームなのに!と憤った友人は、なんともらったものをまとめて義母の家に送り返してしまったそう。「私、ズボラなので物が多いと管理できないんです~。せっかくいただいたのに上手く活かせなくては勿体ないので、お義母さんがご自宅で使ってください♪」という一言を添えて…。
何も言い返さないと思っていた嫁が思わぬ反撃に出たことに驚いたのか、それからは義母もあまり訪れなくなったとのことです。
まとめ
仲良くするに越したことはないですが、世の中には嫁を目の敵にする姑がまだまだ多いんですね。適度に距離を保って、なるべくストレスを感じないお付き合いをしたいものです。
ftnコラムニスト:藍沢ゆきの