最終的な勝者
最初は筆者の大学時代の友人たちの話です。
大学に入学した直後、よく6~7人の男女グループで遊んでいたのですが、その中のA子とB太がカップルになって付き合うことになりました。最初は上手くいっていたのですが、やがて喧嘩が増えて、グループの他のメンバーも巻き込んでトラブルになることもしばしば……。内心みんなうんざりしていて、そのことがキッカケでグループもいつのまにか散り散りになってしまいました。
結局A子とB太も別れたのですが、その直後にB太が付き合い始めたのはなんとグループ内にいたC美。A子との相談に乗ってもらっているうちにC美のほうが好きになってしまったそう。
なんだか色々ややこしいことになってきたので、巻き込まれたくなくて私はそっと離れました。しかし、大学を卒業して数年後にB太の結婚式があり、久しぶりにグループのメンバーが集まることに。グループのメンバーを呼ぶからにはB太はてっきりC美と結婚するんだと思っていました。でも招待状を受け取ってびっくり。なんとそこにはC美ではなく、またまた同じグループの女子の名前が!
同じグループで3人もの女子を食い荒らしたこともすごいですが、元カノのA子とC美を招待するのもなかなかの神経ですよね……。あとで聞くと、元カノたちを呼びたいと言ったのはB太の奥さんとなった女子だったそうです。やっぱり略奪愛の勝者は鋼鉄のメンタルを持っているんだなぁと妙に納得してしまった出来事でした。
強くなきゃ略奪愛はできない?!
次は筆者のバイト時代の友人の話です。
その友人はものすごい恋愛体質で、しょっちゅう好きな男性を見つけては猛アタックする強気な女子でした。もちろん相手の男性に彼女や奥さんがいてもお構いなし!押して押して略奪してしまうことも多々あります。
あまりにもひどいので、さすがに見かねて「略奪愛はさすがにやめといたほうがいいんじゃない?」と戒めると、「略奪愛?違うよ~!間違った相手と結ばれてたのを解消して、本当の運命の相手と繋がっただけだよ♡」とサラッと言ってのけるではありませんか……!
なるほど!略奪愛って、やらかしてる本人は純愛のつもりなのか!そりゃ強いわ!!と腑に落ちた私なのでした……。
一番やばいタイプ
最後は筆者の元同僚の話です。
その同僚はふんわりした雰囲気の美人で、男性からも常にモテモテ。本人が積極的に動かなくてもいつも彼氏が途切れないタイプの子でした。
そんな彼女、好きになった相手が彼女持ちでも決して焦ったり、鼻息荒く奪いに行ったりはしません。代わりにギリギリのところで男性を牽制し、「これ以上は略奪愛になっちゃうからダメだよ♡」の一言をグサっと突き刺します。
絶対に手を出させないけれど、それなりに誘惑はする。でもあくまでも友人という名目で仲良くしているので誰も非難できないんですよね。まさに天性の魔性の女!
最終的には、大体いつも我慢できなくなった男性が自ら彼女と別れて、その子の元へやってきます。結果的に略奪しているわけですが、わざわざ自らの手を汚さなくても男性が勝手にカタをつけてきてくれるというわけです。一番やばいのって、実はこういうタイプなんじゃないかなぁと思います。女性からしたら恐ろしい存在ですよね。
一言に略奪愛と言っても、明らかに略奪愛に手を染めそうな女性もいれば、とてもそんな風には見えない女性もいます。恋愛は多かれ少なかれ人を変えてしまうものです。まさかあの人が?!と驚くことが多いのも頷ける気がします。
ftnコラムニスト:藍沢ゆきの