好きな人とのデート。ドキドキわくわくする反面、緊張のあまり失敗してしまった……!という時もありますよね。今回はそんなデート中の失敗談をお届けします。

タイツと共に破れた恋心

まず最初は筆者自身の話です。

20代前半のころ、合コンで意気投合した人と付き合うことになりました。もちろん嬉しかったのですが、友達期間なしでいきなり恋愛に突入したので緊張も半端なくて……。デートの前はいつもお腹が痛くなるほどでした(笑)

もちろん毎回のデートには自分なりに精一杯オシャレをして会いに行きました。頑張って華奢なヒールの靴を履くこともしばしば。歩きやすさよりも、可愛いと思ってもらえるかどうかのほうが重要だったんですよね。

ある日、大きな公園でデートすることに。公園なのでもちろん砂利道や芝生もあるのですが、私はその時もヒールで来てしまっていました。せっかくなので池でボートに乗ろうということになったのですが、ボート乗り場を見つけて足を向けたその時、私は足元の段差に気付かず勢いよくズザァァァ!!と転んでしまいました。それはもうギャグ漫画のように豪快に……。

大人になってからあんな風に転んだのは初めてで、一瞬何が起こったのか分かりませんでした。顔は擦り剥くし、タイツはビリビリになるし、もう散々でしたね……。周りの人にも注目され、恥ずかしかったのか彼も苦笑い。今思い出しても叫びたくなるほどの最悪な思い出です。

ちなみにこの時の彼とは数ヶ月で別れました。自分が何か失敗した時、困ったように苦笑いする人よりも、いっそ笑い飛ばして気持ちを明るくしてくれる人を選ぼうと心に決めた出来事でした。

パイナップルに刺さったのは……

2番目は筆者の男友達の話です。

「大学に入って初めて彼女ができました。前からすごく可愛いと思っていた女性だったので嬉しくて嬉しくて、毎回デートの下調べもばっちりしていきました。ある日、甘い物が大好きな彼女のためにスイーツビュッフェを予約して2人で行くことに。華やかな見た目のケーキや焼き菓子に彼女は大喜び。僕もテンションが上がっていました。

しばらくして、口直しのために僕はフルーツを食べることにしたのですが、そこで思わぬアクシデントが。楽しさのあまり自分の前歯が差し歯ということを忘れてしまい、勢いよくパイナップルに齧りついてしまったんです。あっ!と思った時には遅く、差し歯の刺さったパイナップルを手に持っている状態でした……。

「終わった……最悪だ……」と真っ青になる僕を見て、彼女はビックリしつつも「差し歯だったの?!めっちゃキレイに刺さっちゃってるじゃん!」と大笑い。幻滅することもなく(実際はしていたのかもしれませんが表情には出さず)明るく接してくれました。結果的に数年後にその彼女とは別れてしまいましたが、いつだってありのままの僕を受け入れてくれて、本当に素敵な女性でしたね」

これ、自分がもし好きな人の前でやってしまったら?って想像すると顔から火が出そうになりますよね…。本人からこの話を聞いた時、てっきり振られたんだと早とちりして「またきっといい人に出会えるよ!」と慰めた記憶があるのですが、いい彼女さんで本当に良かったです。

得意分野で空回り

最後は筆者の同僚の話です。

「就職してすぐの頃、大学生の彼女ができました。年上としていいところを見せようと必死だった僕は、何かと彼女の世話をやいていました。ある時、彼女から『パソコンの調子が悪い』と相談され、パソコンに詳しい僕は『見てあげるよ!』と彼女の部屋へ出掛けました。

持ってきた工具でパソコンを分解し、原因を探していたとき、すぐそばに置いてあったルームフレグランスの瓶を倒してしまい、中の液体がパソコンにバシャー……。動転した彼女に『どうするの?!』と責められ、僕は思わず『そもそも電子機器の近くに液体のものを置くのはどうかと……』と言い返してしまいました。我ながら嫌味な言い方だったと思います。

頼れる年上彼氏を目指すつもりが、器の小さい男っぷりが露呈してしまいました。パソコンはなんとか直すことができましたが、その彼女とはほどなくして別れました」

得意な分野だからこそ頑張っていいところを見せようとしてしまうんですよね。全ては相手が好きだという気持ちがあるからこそなのですが、悲しいことに空回りしてしまう場合も多いです……。

まとめ

皆さんはこれまでデートでどんな失敗をしてきましたか?

「今ではいい思い出」という失敗も、「忘れてしまいたい!」という失敗も、今の自分の糧になっていると思いたいですね。

ftnコラムニスト:藍沢ゆきの