欲しかったのは……
人の物ばかりをほしがるA子。男性の場合も例外ではなく、すぐに人の彼氏や夫に色目を使います。
A子自身は独身でしたが、気に入った相手ならたとえ結婚していても全力で奪いに行くため、不倫も日常茶飯事。「背徳感がたまらないんだもん♡」という性悪っぷりに、周りの友人たちもいいかげん距離を置こうとしていました。
ある日、ついにA子は略奪愛を成功させ、相手の離婚を待ってゴールインします。奥さんに不倫はバレていなかったようで慰謝料などは免れましたが、なんだか浮かない顔のA子。どうしたのか聞くと、「平和に離婚まで辿り着きすぎて。奥さんの悔しがる顔を見たかったなぁ……」などと言うのです。
もちろん罪悪感は皆無。A子が本当に欲しかったのは彼ではなく、奥さんの不幸だったんです。人の不幸でしか自分の幸せを感じられない、ある意味1番不幸な人ですよね。
親も巻き込んで大荒れ
合コンで知り合い意気投合したB子とC男。
しばらくは順調なお付き合いが続きましたが、ある日C男から衝撃の告白が。実はC男には海外に留学中の本命彼女がいて、その子がそろそろ帰国するのでB子とは別れたいと言うのです。
傷つきつつも納得できないB子は、彼が寝ている隙に彼のスマホを盗み見てしまいます。本当は本命彼女に密告してやるつもりでしたが、LINEの履歴を見ると本命彼女の母親とのトークが。C男と本命彼女は家族ぐるみの付き合いで、彼女の母親とも贈り物のお礼などをLINEで伝え合う仲だったようです。
B子は復讐心に抗えず、よりC男のダメージを大きくするために本命彼女本人ではなく母親とのLINEにC男が自分と浮気していることを写真付きで送りました。
当然彼女の母親はC男に激怒!本命彼女とC男は別れることになります。その後もB子とC男の付き合いは続きましたが、結局長くは続かず別れることになったと聞きました……。
関わった人すべてを不幸にしてしまう略奪愛にハッピーエンドはあるのでしょうか?
略奪に次ぐ略奪
D子は結婚して5年目、そろそろ子どもが欲しいな……なんて思っていました。そんな時、夫の不倫が発覚します。なんと、D子の親しい友人と関係を持っていたのです。
当然激怒するD子。夫への愛情も尽きかけ離婚を考えますが、簡単に別れては夫を苦しみから解放することになってしまう……と踏みとどまります。そしてD子は、夫の大親友のE男に連絡を取り、夫の不倫の相談をするという名目でE男と恋愛関係に持ち込みます。
E男も既婚者でしたがD子の押しの強さに根負けし、不倫関係に。夫を略奪された妻が夫の親友を略奪するという入り組んだ愛憎劇に発展します。結局、どちらの不倫カップルも上手くいかず、最終的にD子と夫も離婚しました。夫はD子だけではなく、昔からの親友であるE男とももちろん会うことはなくなります。
妻にも親友にも不倫相手にも突き放された孤独な夫を見て、D子はやっと気が済んだそうです。
まとめ
いかがでしたか?
人のことを好きになるのは素晴らしいことですが、相手を間違えばドロ沼へと発展してしまいます。意外と身近にある「略奪愛」、あなたも気をつけてくださいね!
ftnコラムニスト:藍沢ゆきの