あらすじ
52ヘルツのクジラとは―他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる―。
※amazon.co.jp 商品購入ページより引用
こんな人におすすめ
この『52ヘルツのくじらたち』を読み終えた僕が、是非ともこの小説を手に取ってほしい人の特徴を以下に簡単にまとめてみました!
・感動の涙を流したい人
・最近こころが疲れてしまっている人
・話題の小説に興味がある人
・世代を問わない作品を求めてる人
これらに一つでも当てはまっているという方はぜひ手に取ってみてください!
間違いなく心に響くはずですよ。
著者の町田そのこってどんな人?
小説を読むにおいて、やっぱりその作品の生みの親である著者がどんな人なのかって気になりますよね!そこで、今回は簡単に著者の町田そのこさんについてまとめてみました!
・福岡在住
・1980年生まれ
・『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。
・ 『カルメーンの青い魚』で、第十五回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。
こんな感じの経歴をお持ちの作家さんなんですね!今回は簡単にまとめましたが、この他にも沢山の素晴らしい経歴をお持ちの作家さんですので要チェックです。
最後に
2021年本屋大賞受賞作品で今話題の小説。
この作品のタイトルは、世界一孤独なクジラのことを意味しています。
クジラは声を出し、クジラ同士でコミュニケーションをとっていると言われています。
クジラの声の周波数は普通10〜39ヘルツなのですが、ごく稀に52ヘルツでしか声を出せないクジラが産まれてしまいます。
この1ヘルツの違いは、想像以上に絶望的な違いなんです。
53ヘルツの周波数を受け取って会話するクジラには52ヘルツの周波数では届けられません。
つまり、52ヘルツのクジラは産まれ持っての孤独の持ち主であるということです。
本書のタイトル『52ヘルツのクジラたち』はこのような孤独な者たちを意味しています。
この作品は、52ヘルツのクジラのように、声の届かない者の叫びに焦点を向けています。
そして、そんな声の届けられない者達が群れとなり生きていく物語がこの作品なんです。
孤独の悲しさや愛情の大切さを感じられる素敵な作品で、感動する場面がいくつもあるので涙腺が脆い方は要注意ですよ(笑)
本屋大賞受賞作品は間違いなく面白いですのでぜひ読んでみてください!