あらすじ
「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈“することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し——。
※Amazon商品購入ページより引用
こんな人におすすめ
この『推し、燃ゆ』を読み終えた僕が、是非ともこの小説を手に取ってほしい人の特徴を以下に簡単にまとめてみました!
・「推し」がいる人
・今好きな人がいる人
・何か熱中することが無くて悩んでいる人
・芥川賞受賞作に興味がある人
これらに一つでも当てはまっているという方はぜひ手に取ってみてくださいね!
著者の宇佐見りんってどんな人?
小説を読むにあたって著者の方がどんな人なのかって気になっちゃいますよね(笑)
なので今回『推し、燃ゆ』を書いた宇佐見りんさんについて簡単にまとめてみました。
・2019年に自身の小説『かか』で文藝賞を受賞し、小説家デビュー
・2020年『かか』で三島由紀夫賞を最年少で受賞
・『推し、燃ゆ』で2020年下半期第164回芥川賞を史上3番目の若さで受賞
こんな感じで、とんでもない才能を発揮している超注目の若手小説家さんなんです!
今後の更なる活躍が楽しみで仕方ありませんね。
ネタバレなしの感想 & レビュー
2021年第164回芥川賞受賞作品で本屋大賞にもノミネートされた話題作!
そんな斬新かつ衝撃的なタイトルの上に芥川賞受賞だなんて買わない理由がありません。
物語も「推し」をメインテーマに描かれているとのことで、これは最初から期待大でした。
そして、読み終わってまず思ったことは………。
「芥川賞受賞なだけあるわぁ」の一言。
ちなみにこれは褒め言葉ですよ(笑)
なにが凄かったといえば、それはもう「文章力」「表現力」「物語」の3つですね。
内容以外にも「表紙」のデザインが個人的に超好きでした。
ここまで凄い勢いで褒め散らかしましたが、一つだけ言いたいのは………。
「芥川賞受賞作としては完璧」だということ。
芥川賞は、純文学の作品が対象であり、誰もが楽しめる作品が選ばれるという訳ではありません。
つまり、「芥川賞受賞作としては完璧」というのは、「万人受けしないが、優れた作品」だと言うこと。
それ故に賛否は分かれますが、結論、この作品は間違いなく素晴らしい作品です。
ですので、まだ読んでないという方は是非読んでみてくださいね!