ファッションアイテムを作る上で欠かせないのが、素材。ファッションにはいろいろな素材がありますが、その中でも“素材の王様”と言われる、最高の糸があります。
それがカシミヤ。ジュエリーのダイヤモンドのように、洋服ではカシミヤがもっとも憧れの素材のひとつとして、古くから多くの人たちの憧れでした。
今でも最高のカシミヤは、世界の人気ファッションデザイナーたちが探し回っています。
今回はそんなカシミヤのお話。実は、メイドインジャパンのカシミヤが世界最高峰だって知ってました?
雄大な大自然から生まれ、暮らしに寄り添う
東洋紡糸のカシミヤ JAPAN QUALITY CASHMERE YARNS - TOYOBOSHI SINCE 1879
アジア内陸部の雄大な大自然の中で育まれるカシミヤ。その繊維は軽く、いつまでも触れていたくなるような柔らかく滑らかな肌さわり、また上品な光沢を合わせ持ち、古くから私たちを魅了し続けています。お気に入りのセーターから特別な日のコートまで、私たちにも馴染み深い繊維の一つですが、日本に欧米のトップメゾンも採用しているカシミヤ紡績社があるのを知っていますか。日本で140年以上の歴史を持つ東洋紡糸[TOYOBOSHI]は、国内で初めてカシミヤの生産に携わったカシミヤのプロフェッショナル。カシミヤを知り尽くした同社が扱う素材は、現地に出向いて長年の経験と感性から厳選している「カシミヤの中のカシミヤ」。また「使い続けて3年後に最適な風合いができるように計算されている」という糸は、伝統技術を継承し、本質を追い求め続けてきている丁寧な製法から、まだまだ奥深いカシミヤの魅力が伝わってきます。
世界最高品質の カシミヤBABY CASHMERE / ALASHANCASHMERE
カシミヤの素材となるのは、寒暖の差が激しい中国内陸部の高地や山岳地方で飼育されている「カシミヤ山羊」のうぶ毛。繊維の細さが柔らかな手触りを生み出しています。
山羊の毛が自然に抜け落ちる直前の五月頃、優しく梳きとり採毛します。
BABY CASHMERE
中国内蒙古自治区東部で子山羊が生後5~6か月となった頃、初めて刈り取られる毛を特別に整毛するというベビーカシミヤ。カシミヤの中でも高い希少性を持ち、極めて繊細な繊維から生まれる格別の風合いや肌触りなど、独特の雰囲気を持つことから「天使のカシミヤ」とも呼ばれているラグジュアリーな温もり。
ALASHAN CASHMERE
厳しい気候条件は、良質のカシミヤを生みます。中国内蒙古自治区西部に生息するアラシャンカシミヤ。厳しい気候条件の中で真冬の寒さを凌ぐために生まれるうぶ毛は、カシミヤの中でも最高品質のアラシャンカシミヤとして産出されます。良質のアラシャンカシミヤは、繊維が細く、白くて美しい光沢があることでも知られています。
日本で初めて「カシミヤ糸」をつくった紡績会社
TOYOBOSHI | Eary 1900s
1900年代初頭から、カシミヤ糸の生産に携わっていた東洋紡糸[TOYOBOSHI]。当時の日本では、カシミヤはヨーロッパからの輸入しかありませんでしたが、1930年に日本で初めて「カシミヤ糸」の生産に成功、1940年には日本で初めてカシミヤ整毛をアメリカに輸出しました。
TOYOBOSHI | At the Moment
現在ではカシミヤ糸からカシミヤニットブランド「糸衣」まで幅広く展開しています。長年かけて培った独自ルートから高品質な原料を調達するのはもちろん、その歴史はものづくりにも生かされています。工場で目を奪われるのは、カード機と呼ばれるカシミヤのわたを糸にしていく手入れの行き届いた紡績機械。また繊維の品質を損なわないように、低温でゆっくり染色する独自の技法など、繊細なカシミヤを高い水準で扱う東洋紡糸ならではの、着る人に届けるための思考が随所に凝らされています。
糸衣 - un filo invisibile concatena la vita quotidiana
カシミヤのある上質な日常を
日本の糸やニット技術、職人の技を結集したメイドインジャパンのニット。「糸衣」は、カシミヤを専門とする東洋紡糸のカシミヤコレクション。ベーシックなカシミヤから、前述のベビーカシミヤ、アラシャンカシミヤなど、様々なカシミヤの豊かな表情を見せてくれます。よいものだからこそより身近に永く楽しめるようにと、職人の技術や様々な思いが込められているコレクション。普遍的で飽きのこないデザインや色合いは、上質なカシミヤを着る楽しみ、喜びを与えてくれることでしょう。
ALASHAN CASHMERE | CHAUSU
BABY CASHMERE | UTSUGI
CASHMERE 20 | FUJI
CASHMERE 20 | YONA
CASHMERE 20 | KINO + WOOL CASHMERE|SHURO
カシミヤの休日
世界でも多くの人々に愛され続けているカシミヤ。ヨーロッパでは代々受け継がれることもしばしばと言われています。特別な一枚を永く着てほしいという思いは作り手も同じです。東洋紡糸[TOYOBOSHI]ではカシミヤのメンテナンスにも気を配り、専用の洗剤やブラシも取り揃えて、「カシミヤの休日」をサポートしています。着用後にブラッシングで毛並みを整えたり、お気に入りのカシミヤを良い風合いに育てていくには手洗いも効果的。型崩れを防ぐためには、着用後に数日休ませてあげることも大切です。