東京・青山に「SALON 23区 AOYAMA」が2026年3月にオープンしました。「23区」は1993年から続く老舗ブランド。百貨店を中心に全国に200店舗以上を展開しています。EC化が加速するアパレル業界において、なぜ今、新たに路面店をオープンしたのでしょうか。「23区」を統括する株式会社オンワード樫山の秋山 亜希さんに聞きました。

「SALON 23区 AOYAMA」ってどんなお店?

「23区」が、2026年3月に東京・南青山にフラッグシップストア「SALON 23区 AOYAMA」をオープンさせました。

南青山のお店に一歩足を踏み入れると、そこは別世界。白を基調にした広々とした空間には、ゆったりとカラフルなお洋服が並んでいます。店内にはたくさんのグリーンがディスプレイされていて、石畳のようなフロアに大きなソファーも設置され、ラグジュアリーな雰囲気が漂います。ブランドの世界観を体現したマネキンのスタイリングにも、日々のスタイリングで真似したいポイントが満載です。

同ブランドは、売上規模・店舗数ともに株式会社オンワード樫山を代表するブランドのひとつ。百貨店やショッピングセンターなどを中心にお店を展開していて、33年の歴史があります。ECも強く、売り上げの3割を占めているのだそう。秋山さんはこう言います。

「購買は多様化し、AIも進化している今の時代だからこそ、リアルな場所での体験も重要になってきているのではないかと考えています。これまで”23区”は百貨店やショッピングセンターなどにお買い物に来てくださるお客様を中心に展開をしてまいりました。百貨店などの館の集客に頼っていた部分もあります。これからは、待っているだけではなく自分たちからお客様に会いに行く場所を作っていくことも必要だと考えています。」

「23区」の世界観をダイレクトにお客様に届けたい

「23区」といえば「お仕事系スタイル」や「綺麗めスタイル」の代表格というイメージですが、実際によく売れているものは、もっとカジュアルで、オフの日も使いやすいアイテムなのだそう。

「一般的なイメージと、販売しているアイテムが違うところがあるのかもしれないと感じています。このお店を通じて"23区"の世界観をダイレクトに、そして自由に、上質な日常着がそろうブランドだと発信できるのではないかと考えています。」(秋山さん)

株式会社オンワード樫山 執行役員 第一カンパニー 副カンパニー長 秋山 亜希さん 26年3月に女性として最年少で執行役員に就任。同ブランドの販売戦略などに関わる。

【23区】は「上質な日常着」を提案し続けているレディースブランド。コットン100%、カシミア100%などの天然素材にこだわり、厳選された素材をカジュアルアイテムにも使用しています。縫製技術も高く、クオリティの高いものを適正な価格帯で提案するバランスが強みです。

「ECでは素材の良さを視覚的に伝えることはできるのですが、実際にその良さというのは触ってみないとわからないところがあると思います。着心地の良さとか、着てみてちょっと気分の上がる感じなどはリアルなお店ならではの体験で得られるのもかなとも思います。」(秋山さん)

昨今では、メインラインに加えて、カジュアルでリラクシーな「SLOW23区」、お食事会や講演会など特別な日に使えるハイエンドなアイテムがそろう「estèta」、極上の素材を使用した「23区 GOLD LABEL」なども展開しています。そして、これらすべてのラインをそろえているのがこのお店、「SALON 23区 AOYAMA」です。

「女性のライフスタイルはどんどん変わっていくと思いますし、その時々で必要なシーンに合うお洋服も変わっていくと思うんです。ですが、”このお店にくれば何かしら見つかる”と思っていただけたら嬉しいです。どのライフシーンでも対応できるアイテムをそろえています。」(秋山さん)

「フラワーアレンジメント」などのワークショップを開催

2026年4月には、サロン内で「EXCLUSIVE SALON」を開催。全国のプレミアム顧客を対象に、限定ラインや特別な受注アイテムを紹介しました。また、一般参加型ワークショップとして、月1回ペースでフラワーアレンジメントやオリジナルアロマオイル調合イベントを開催。ワークショップはブランド公式SNS等で告知され、多くの参加者を集めています。

「実際に、自分たちの発信でどうお客様に来店いただくのか、どんなコミュニケーションがブランドとの新しい接点になるのかを、試行錯誤しながらチャレンジできることも、この路面店ならではの強みだと感じています。ワークショップは非常に好評で、お花に興味を持ってご来店くださった方が、そこで初めて『23区』を知り、”次はお洋服も見に来ます”と言ってくださるケースもありました。これまで接点のなかったお客様に、自然な形でブランドに興味を持っていただけるきっかけになっていると感じています。」(秋山さん)

「23区」スタッフの渡邉 文華さんにこの夏おすすめコーディネートを聞きました

同ショップで販売されているアイテムを使用した、今年の夏におすすめコーディネートをショップスタッフの渡邉 文華さんがご紹介。

シアーニットパーカー¥19,910・キャミソールワンピース¥42,900・タンクトップ¥9,900・デニム¥23,980・3連ネックレス¥9,900(23区)

最初のコーディネートは、エレガントなレースキャミワンピースを、シンプルなワイドデニム × ホワイトタンクスタイルに重ねたスタイリングです。このワンピースは「23区」スタッフにも大人気のアイテム。プラスワンで、今季らしさ満載のサマースタイルが完成します。シアー素材で仕上げたパーカはワンピースとも相性抜群。夏のちょっとした羽織りものとして最適です。

胸元には3連チェーンネックレスをプラスして華やかに。メタルコインネックレスは取り外しが可能なので、服のテイストに合わせてチェンジできるのも嬉しいポイントです。

ノースリーブTシャツ¥14,960・エンブロイダリースカート¥25,960・腰に巻いたシャツ¥23,980(23区)

『2コーデめ』は、毎シーズン人気のカラフルなリネンシャツを腰巻きに使用し、涼やかなホワイトコーデにアクセントをプラスしました。コットン素材のギャザースカートはカットワークレースを使用。膝上の切り替えで腰回りはすっきりと着られるアイテムです。

crosset.onward.co.jp

リネンシャツには、ベルギー産LIBECO社のピュアリネンを使用。上の写真はさらっと羽織るだけでサマになる、一押しのチェックシャツやブラウスです。一番右はボリュームスリーブブラウスに同柄のチェックシャツを肩掛けレイヤードしています。

店内のディスプレイは、さり気なくシャツの袖がたくしあげられていたり、着こなしのヒントがいっぱい。見ているだけでハッピーになれる空間です。

表参道から徒歩5分

「SALON 23区 AOYAMA」東京都港区南青山3-8-35 表参道 Grid Tower 1F

「SALON 23区 AOYAMA」は、表参道駅から徒歩5分の位置にあります。表参道は海外の方もたくさん訪れており、多様な文化が交流している場所です。ぜひ、一度お店を訪ねてみてはいかがでしょうか。

Photograph:山本倫子
Senior Writer:柳堀栄子