北欧の豊かな自然がインスピレーション
今年の元旦、6年ぶりに復活して話題になった【UNIQLO】と【Marimekko】のコラボレーション。2024年秋冬限定コレクションは、フィンランド発のデザインハウス【Marimekko】らしい、北欧の豊かな自然からインスピレーションを受け、森で家族や友人たちと楽しむ秋の散策がテーマ。1960年代に発表された4柄を使用し、ウィメンズ10型とキッズ4型で展開します。
コレクションを見た佐藤さんに感想を伺うと、「メリハリのある鮮やかな色柄が印象的だった春夏と比べ、秋冬はしっとりと落ち着いた雰囲気。ウィメンズ以外に100〜160㎝のキッズサイズも展開しているので、おそろやリンクコーデも楽しめます」という回答が。今回は、ウィメンズをメインにご紹介していきます。
大胆な柄なのに着やすい“セイレーニ”の膝丈ニットワンピース
今年の元旦に発表された【UNIQLO×Marimekko】でも起用され、人気だった柄“セイレーニ”が再登場。デザイナーのマイヤ・イソラが、ギリシャを旅していたころに描かれ、イメージソースになったのが水の動き。佐藤さんが手に取ったのは、グレーのラムウールワンピースで、色違いは、ネイビーとオフホワイト。
「大柄ですが、ワントーン配色でシンプルなので着やすいです。リラックス感がありながら、ストンと落ちるシルエットでスッキリ見えます。同じ柄のストールをアクセント役にしてみました」
先端のホール部分に、反対側の先端を差し込むだけで形が決まるのが嬉しいところ。ふっくらとしたパデッドで、保温力も◎。コンパクトにまとまり、持ち歩きにも便利です。“セイレーン”の色違いのグレー以外に、2柄がスタンバイ。柄違いで揃えたくなる可愛さ!
ポケットの柄“コッペロ”がワンポイントのフリースカーディガン
ポケットの柄は、デザイナーのマイヤ・イソラが手がけた“コッペロ”。【Marimekko】のプリント工場で夜な夜な制作活動に没頭していたある晩に誕生したのが、オオライチョウを意味する“コッペロ”だったのだそう。
「とても軽くてやわらかく、ポケットの中もふわふわであったかい! 両サイドの裾が丸くカットされていて、すっきりバランスよく着られます」
「フリースカーディガンがラフなので、ボトムスはセンタープレスが入ったパンツを合わせてきれいめに仕上げました」
フリースカーディガンの色違いは、大人シックなダークグレー。
ちなみに、中に着たタートルネックトップスも【UNIQLO×Marimekko】のもの。おなじみのヒートテックで、保温、吸湿発熱、形状保持、吸湿・放湿、ストレッチ入りと超ハイスペック! 透けないのでインナーっぽさが薄まり、見えても大丈夫。
「フリースカーディガンのポケットの柄をリンクさせて、統一感を出しつつアクセント役に。首元のゆるさが程よく、トレンドの重ね着で重宝してくれます」
ヒートテックは、この“コッペロ”のほか3柄で展開。
写真右は、アンニカ・リマラがデザインした【Marimekko】定番のうろこ柄“スオム”。ネイビーベースだから、あらゆる色のアイテムとも好相性です。
ポップな花柄“キマライネン”はぜひセットアップで
冒頭から、オレンジの花柄をずっと匂わせてきましたが、その色違いのニットアイテムがこちら。マイヤ・イソラがデザインした“キマライネン”という柄で、マルハナバチが好む花々を描いたと言われています。
佐藤さんが着用したのはネイビーで、色違いはダークグレーとオフホワイト。
「今年は、大人ブランドでも丈が短いボトムスが続々登場しているのもあり、ミニスカートは気になる存在でした」と佐藤さん。
「タイツとロングブーツを頼りに、久しぶりにはいて見ましたが、新鮮な着こなしができてスタイリングのマンネリ化を阻止してくれそうです。ワンピース風にセットアップで着るのもはもちろん、それぞれ単品使いもしやすいので、両方買っておくと着回しで活躍してくれます」
コーディネートした“コッペロ”のショルダーバッグは、ダークグレーとナチュラルの2色展開。“キマライネン”のオレンジとネイビーもあります。
アクセントになる帽子&靴下も見逃せない!
中綿入りの帽子の柄は“コッペロ”。内側に施されたアジャスターで、サイズ調整が可能です。オフホワイトは、表側が無地で、内側に“コッペロ”がプリントされているので、ツバを折り上げると柄が見えます。
靴下は、ふくらはぎ丈とハイソックスの2種類。かわいいだけではなく、保温力、吸湿発熱、抗菌防臭など機能満載のヒートテック!
帽子もソックスも、おしゃれに防寒できる冬小物として大活躍してくれること間違いなしです。
「今回着用したラムウールのニットワンピースとセットアップ、フリースカーディガンは、どれもチクチクせず、軽くてあったかいものばかりでした。キッズものも素敵だったので、ぜひ店舗やオンラインストアでチェックしてみてください!」
●佐藤かな Profile
スタイリスト。雑誌『リンネル』などのほか、広告、カタログなどで活躍中。人気ブランドとのコラボレーションを手掛けるほか、趣味の裁縫好きが高じてソーイング本も出版。近著に『一年中着回せる簡単服』(扶桑社)が発売中。テレビ番組『すてきにハンドメイド』(NHK)では講師として出演。
senior writer:Momoko Miyake