東京・上野、東京国立博物館の隣に京成電鉄の“幻の駅”があるのをご存知ですか? 京成上野駅と日暮里駅の間に位置する「旧博物館動物園駅」のことで、2004年に廃駅となって以来、特別な時にしか公開されていない施設です。2023年「旧博物館動物園駅」が開業90周年を迎えるにあたり、アパレルメーカーで初めて【フリークス ストア】が12月16日、17日の2日間限定でポップアップショップを開催しました。気になる会場の様子や京成電鉄とのコラボアイテムをご紹介します。

エモい! 廃駅された時の雰囲気をそのままとどめた「旧博物館動物園駅」

改修には現代芸術家であり、東京藝術大学学長でもある日比野克彦さんが携わっています。

出典:フリークス ストア

1933年に開業した「旧博物館動物園駅」。2018年には景観上重要な歴史的価値を持つ建造物として、鉄道施設では初めて「東京都選定歴史的建造物」に選定され、同年には上野の文化的シンボルになるよう東京藝術大学と京成電鉄が連携・協力し、駅舎の改修をしています。

扉を開け、足を踏み入れると荘厳なドームに驚かされます。

ポップアップショップの目玉である、お買い物スペースは駅舎入り口に設置されました。

出典:フリークス ストア

「旧博物館動物園駅」は地下にホームがある構造。階段を降りてホームに向かいます。

体験しながら買い物をしてほしいとの思いから、今回のために、グラフィックデザイナーのおおつきしゅうとさんによるインスタレーションも飾られていました。

人が歩いてきた歴史を【フリークス ストア】のブランドカラーであるグリーンで表現したインスタレーション。

出典:フリークス ストア

以前は切符売り場があった踊り場にも、おおつきさんのインスタレーションが。駅で寝る経験はなかなかないので「駅で寝てみた」をコンセプトにした作品です。

階段の上から見た、おおつきさんによる「駅で寝てみた」インスタレーション。

出典:フリークス ストア

普段開かれていない駅舎で寝る、貴重な体験ができました。

出典:フリークス ストア

そこからホームへ降りるための扉には、スピーカーを表す記号が今回のためにデザインされていました。

あの扉の向こうにホームへ降りる階段があります。

出典:フリークス ストア

京成上野駅と日暮里駅の間にある「旧博物館動物園駅」は通過する電車の音が時折聞こえます。今回のポップアップショップではホームに降りることが叶いませんでしたが、スピーカーの記号は音まで楽しんでほしいとの思いが込められています。

出典:フリークス ストア

当時の落書きもできるだけそのまま残しています。

出典:フリークス ストア

スペシャル感いっぱいのコラボグッズに注目!

キオスク風の売り場に、今回のコラボグッズなどが並べられていました。

出典:フリークス ストア

京成電鉄から独自性のあるグッズを作りたいとの依頼で、今回のコラボレーションは実現。Tシャツやスウェット、キャップなど普段使いしやすいアイテムが揃います。

Tシャツ¥4,950、スウェット¥7,700(ともに税込)

出典:フリークス ストア

「旧博物館動物園駅」と京成電鉄の車両をモチーフにしたプリントは特別感がいっぱい! 今回のポップアップショップは入場者数に限りがあったため、来場できなかった人に向け、【フリークス ストア】のオンラインストア「デイトナパーク」で2023年12月22日(金)より発売されます。

積極的にユニークな取り組みをする【フリークス ストア】のこれからにも目が離せません。

Photograph:川本史織
Senior Writer:津島千佳