シルエットも着心地もベストな【ジル・サンダー】の白Tシャツ
「若いときはピタピタのものを着ていた時期もありましたが、今は体のラインが出ないシルエットを選んでいます。とはいえ、ブカブカだとカジュアル過ぎてしまうので、つかず離れずくらい。この【ジル・サンダー】は、定番の3枚パックTシャツで、サラッとした肌触りのオーガニックコットン100%。さりげないドロップショルダーで、肩まわりもきれいに見せてくれます」
10代からずっと好きなボーダー、今は大人ぽい細ピッチがメイン
「ピッチが太いと、ボーイッシュだったりスポーティな印象が強まるので、大人っぽく着られる細いピッチが多いです。色も、ベーシックカラーがほとんど。モノトーンボーダーは黒ボトムスと、ネイビー×白ボーダーはデニムと、というように、ワントーンでまとめてすっきり着こなすのが好き。【プチバトー】は、すでに3代目。定番なので、“また買える”安心感があります」
意外とトレンドの回転が早いデニムパンツは、時に冒険も必要
「デニムって、“リーバイス501”のような永遠の王道定番がある傍ら、2年前に買ったものが急に“なんか違う”となりうるアイテム。だからこそ、そのシーズンに合ったシルエットにチャレンジしながら、似合うものを取り入れていきたいと思っていて。たとえば、【カレンソロジー】のデニムパンツは、今まであまりはいてこなかった独特なカーヴィーラインが新鮮で、はくだけで今の空気感を漂わせることができます。この4本の共通点は、股上が深めでダメージがないこと。カジュアルなアイテムだからこそ、大人になった今は、きれいめ感を重視しています」
フレンチシックな味つけに欠かせないのがバレエシューズとかごバッグ
「フレンチスタイルとジェーン・バーキンが大好きな私にとって、バレエシューズとカゴバッグは欠かせません。どちらも、時代を経ても色褪せない定番アイテムですよね。このかごバッグは、10年以上前に購入して以来、今も現役。ボーダートップスやデニムパンツとは文句なしの相性ですし、ジャケットコーデの時は抜け感を演出してくれるのがいいところ。好きが高じて、最近はナンタケットバスケットを自分で作るようにまでなっています(笑)」
シンプルなカジュアルスタイルも格上げ小物が強い味方になってくれる!
「パリ留学中に体感した“シンプルイズベスト”という極意。とはいえ、白Tとデニムだけでサマになればいいですが、これがまたなかなか難しい。そんな私の強い味方になってくれるのが格上げ小物。【カルティエ】のベニュワール、【ティファニー】のボーン カフ、【ロエベ】のウーブン バングルといったブランドの定番アイテムは、どれかひとつ身につけるだけで、シンプルカジュアルをワンランクアップさせてくれます。【マルモア】とコラボさせていただいたバロックパールネックレスも、抜群の存在感を発揮。格上げ小物をプラスするだけで、今だからこそ似合うスタイルが完成します」
共感と笑いと教訓が詰まった初のエッセイ本が発売中
これまでもファッション関連の書籍を多数出版してきた福田さんの最新刊がこちら。
「初めて自分の言葉で綴ったエッセイです。40代も半ばになると、体型や肌質が変わり、老いを感じる日々ですが(笑)、年を重ねた「今」だからこそ似合う服やスタイルがあることも実感しています。現状を受け入れつつ前向きに生きれば、ファッションも人生もより楽しくなる。そんな想いを、クスッと笑いながら読んでいただけるように書いてみました」
福田さんらしい素直な言葉で語り、共感と笑いと教訓がぎゅっと詰まった一冊。おしゃれ迷子さんの悩みやモヤモヤも解消してくれるかもしれません。
今回登場したアイテムを着用したSNAP記事も近日公開。合わせてご覧ください!
photographer:Yumi Furuya
senior writer:Momoko Miyake