「北山丸太」が効果的に使われたエコフレンドリーな店内
旗艦店は【シンゾーン】が手掛けるヴィンテージショップ【プレラブド】を統合。【シンゾーン】のオリジナルアイテムはもちろん、【プレラブド】のヴィンテージアイテム、注目ブランドのセレクトアイテムと多彩にラインナップしています。
内装は木材を多用したミッドセンチュリーモダンのインテリアデザイン。中でも目を引くのが、丸太のパーテーションやポールです。
こちらの丸太は、600年の歴史を誇る「北山丸太」。「北山丸太」は茶の湯文化を支える茶室や数寄屋の建築用材として多く用いられていたものの、和風建築の減少に伴い、建材としての丸太の使用も著しく減り、在庫過剰などに悩まされています。【シンゾーン】が内装に採用することで、アパレル業界にこの流れを広げて「北山丸太」の手助けになりたい思いと、日本の伝統工芸継承を応援したい思いが込められています。
廃棄デニム、落ち綿、竹100%素材。環境にやさしいこだわりのアイテム
2001年のデビュー以来「デニムに合う上品なカジュアル」をコンセプトに掲げる【シンゾーン】にとって、デニムは欠かせない存在。オリジナル、セレクトを問わずデニムを多数揃えていますが、注目は廃棄予定のデニムを使ったアイテム。
老舗セレクトショップ【ジョンズ クロージング】に別注したジャケット、よく見るとベーシックなデニムジャケットとちょっと違うなと感じませんか? こちらは廃棄予定の5本のデニムパンツを解体し、再構築したもので、よく見るとコインポケットなどパンツならではのディテールが。袖丈や着丈の長さ、身幅の調整、デニムの色味も選べるセミオーダーです。
生地を裁断する際に落ちる綿を糸にし、そこから生まれた生地を使ったTシャツは2014年から継続している定番アイテム。発売当初、サスティナブルを意識していたわけではなかったものの、現代の流れが追いつき、またコーディネートしやすいベーシックなデザインで今ではデニムに次ぐ人気アイテムとなっています。
【シンゾーン】代表取締役が手掛ける【テイクス.】は、ベーシックでリラクシーなウェアが揃うブランド。「竹を使った素材で人々を健康に」という思いから生まれ、触るとじんわりと暖かく、柔らか、そして天然の抗菌作用があり、オーガニックゆえに地球にも優しい竹100%の竹布を使っています。役目を終えたTシャツが土に還るよう、縫い糸も綿糸を使うなどのサスティナブルな企画や生産が注目を集めています。
一生の思い出になるはず! 子どもたちの作品を店内に展示
もう一つのコンセプトである「ファッションとウェルフェアの架け橋」の最初の取り組みとして、タッグを組んだのが里親養育支援をサポートする一般社団法人COCO PORTA。商品ではオリジナルハーブティーのパッケージに、子どもたちが描いた絵を採用しています。
さらに店内に設置されたフィッティングルームも、子どもたちとともに作り上げられています。
フィッティングカーテンには、子どもたちが作った自身のイニシャルや好きなマークといった作品を刺しゅうしています。さらにフィッティングルーム内には、子どもたちが描いた絵が。
エコフレンドリーやウェルフェアといった社会的意義の高い取り組みに加え、表参道店は他の【シンゾーン】のショップと比べ、のんびりとショッピングできるのも魅力。この秋、活躍必至なアイテムを探しに、お店に遊びに行っては。
シンゾーン表参道本店
住所/東京都渋谷区渋谷4-1-18 南青山ノグチビル1F
電話番号/070-1389-5295
営業時間/月〜土曜12:00〜20:00、日曜12:00〜18:00
※価格はすべて税込みです
Photograph:片岡 祥
Senior Writer:津島千佳