加茂 克也ってどんな人?
1990年に渡仏し、帰国後、ファッション雑誌を中心に広告やショーなど世界的に活躍。1996年からJUNYA WATANABE、1997年からUNDERCOVERのコレクションを手掛けます。2005年からはVOGUE US、VOGUE ITALIA、VOGUE PARIS、VOGUE JAPAN、The New York Times Magazineなどの海外モード誌や、2008年以降は、FENDI、CHANEL、HAIDERACKERMANN、KIKO KOSTADINOVのファッションショー、KENZO、MameKurogouchiなどのキャンペーンビジュアルを手掛け、ヘアからモードの最前線をクリエイションするヘアアーティストという独自の境地を切り開きます。
2015年に個人事務所「KAMO HEAD」を立ち上げて独立。東京、ニューヨーク、パリを中心にグローバルに活動をしていましたが2020年2月、54歳という若さで永眠。業界に衝撃と深い悲しみをもたらしました。
人柄についてはこの展覧会の一番最後にある、加茂 克也と親交のあった業界人からのメッセージで探ることができそう。加茂 克也の愛情深さやクリエイションへの情熱、温かい交友関係を垣間見ることができます。
200点以上ある圧巻のヘッドピース
今回の展覧会では、国内外のコレクションで手がけたヘッドピースが、なんと200点以上も展示されています。加茂 克也は、「服をSHOWUP(=引き立てる)すること」をモットーに作品を作ってきました。衣装とともに展示している作品もあるので、彼のクリエイションの深さを実感できる展覧会だと思います。
創作過程を覗ける?「アトリエ」を再現。
加茂 克也が生前に使用していたアトリエも、再現。床やソファに散らばった布やパーツ、机の上にあるヘアドライヤーやペンチ、壁一面に貼られたポラロイド写真など、まるで今にも製作作業が再開されそうな雰囲気。ここには、創作過程を垣間見れるようなポラロイドブックも展示されています。
ヘアだけにとどまらない。箱型のアートピース
今回の展覧会では、ヘアピースだけでなく加茂 克也がプライベートな時間に作成した箱型のアートピースも展示されています。卵の殻や蝶の標本などが素材として使われていて、彼の持つ天才的な想像力とクリエイションの深さに驚かされます。
会期は4月2日(日)まで。一体何からインスピレーションを得たんだろう、と考えながら見ると面白いと思います。お見逃しなく!
表参道ヒルズ「KAMO HEAD ‐加茂克也展 KATSUYA KAMO WORKS 1996‐2020‐」
期間:2023年3月21日(火)〜4月2日(日)11:00〜21:00
※3月26日(日)と4月2日(日)は20:00まで
場所:表参道ヒルズ 本館 B3F スペース オー
入場:無料
tel:03-3497-0310(表参道ヒルズ 総合インフォメーション 受付11:00〜18:00)