肌トラブルと過ごすなかで行き着いたおしゃれ法
子どものころから肌トラブルが絶えなかったという小林さん。出産を機にさらにお肌の状態に変化が訪れたといいます。
「汗疹、慢性蕁麻疹などを経験し、少し体調を崩すとすぐに肌も荒れ、春先は顔に痒みが出るのが恒例……今までつねに肌トラブルと背中合わせの日々を過ごしてきました。がんばって着ていたウール素材も出産後の体質変化によって厳しくなり、特に首元は襟が当たるだけでストレスに。歳を重ねるごとに敏感性が増したこと、子どもとともに過ごすようになったことで、知らず知らずのうちに肌に触れるものに対して気をつけるようになりましたね」
そんな小林さんが特に乾燥する季節に気をつけていることとは?
「当たり前のことなのですが、まず保湿です。このベースがあるだけで、布が肌に触れた瞬間の感覚がまったく違います。あとは直接肌に触れるものはコットンやシルクなど、なるべく天然由来の生地をセレクトし、その上からウール系やカシミヤなどをレイヤードするようにしています。とにかく肌触りが最優先!」
早速小林さんが編み出した“肌トラブル対策ファッション”を拝見!
スカーフがアクセント&首元ガード! 大人のシックな装い
「冬のベーシックなコーディネイトがこちら。シルエットが可愛いコートを主役に帽子とスカーフでアクセントを加えました。中にはクルーネックニットを着ていますが、そこにスカーフを1枚。ニットが直接首元に当たらず、アウターの襟からも肌をカバーしてくれます。私が愛用できるほど肌触りの良いウールレギンスで寒さ対策も万全」
レースが活躍する、マニッシュスタイル
「私の定番スタイルでもあるサロペット×ジャケットの組み合わせ。メンズライクなジャケットコーデにはレースでほんのり甘さをプラス。フリル部分を襟にはさむことで、ジャケットからのチクチク感触も防御。フリルブラウスなどの襟部分もアウターの外に出すことでアウターの生地が直接肌に触れることを回避できます。肌ガードとおしゃれを両立させる、一石二鳥スタイルです」
MIXスタイルにスタンドカラーで表情を加える
「インナーを白で統一して、すっきりとハンサムな雰囲気に仕上げたスタイルです。真冬はこの上にアウターを羽織りますが、タートルネックとジャケットの襟で首元を二重にすることで、アウター素材から肌を完全ガードすることができます。ジャケットの第一ボタンだけを閉めるスタイルがお気に入りで、最近よく取り入れています」
巧みなテクニックでお肌をしっかりガードする小林さん。次からは「これは欠かせない」という肌トラブル対策アイテムをご紹介!
とにかく保湿! ベビロテしているのはこの2品
「ビュリーのオイルは肌になじむ伸びの良さとやわらかい香りが好み。つけた瞬間、幸せな気持ちに包まれます。キュレルは、お風呂上がりに濡れた肌へそのまま塗布して使用する保湿剤。水分となじみながら肌に伸びてくれる感覚が心地いいんです。ずっと憧れだった〈濡れたままクリーム〉をようやく実現できました(笑)。子どもと一緒に愛用しています」
肌トラブル防止もおしゃれも任せられる、スカーフたち
「首元はもちろん、手首やバックなどあらゆるところにマッチするスカーフは、どんどんコレクションしたくなります。手前の2枚はエルメスのバンダナ55。カジュアルにも合わせやすく、しなやかでハリのある素材感がお気に入りで使用頻度が高いシリーズです。奥の1枚はトリコロール配色の大判スカーフ。絵柄が多くないので、面積を全面的に出した使い方でも難なく取り入れられます」
EMILY WEEKのウールシリーズ
「最高級のウールを使用しているので、私でも違和感がなく着用できるシリーズです。縫い目が肌に触れないように表面になっている点もうれしい心遣い。薄手でも保温性が高く、レイヤードもしやすいので冬から春先にかけて大活躍。もはやこれがないと冬が越せません(笑)。毎年少しずつ買い足しています」
心地よさとおしゃれを見事に両立した小林さんのファッション。考え方次第でおしゃれの幅は広がります。ぜひ真似してみてください。
※価格は税込みです
※使用感は個人の感想です
Photographer:YUMI FURUYA(SORANE)
Senior Writer:HIROKO ISHIWATA