長く楽しめる“ドライフラワー”という選択
独自の感性で花と植物の可能性を見つけ、新しいクリエイションを続けるフラワークリエーターの篠崎恵美さん。ウィンドウディスプレイや店内装飾、雑誌、広告など幅広く活躍するかたわら、2015年に自身初となるフラワーショップ“edenworks”をオープン。続いて2017年にドライフラワーショップ“EW.Pharmacy”を奥渋谷に誕生させました。
「装飾のお仕事や生花のフラワーショップから毎日のようにお花のロスが出てしまいます。生花は鮮度が大切なので、日々手入れと同時に廃棄するという流れがあることが引っかかって。その循環を崩したかった。ドライフラワーの状態を保つ空間を作るため、専門店として“EW.Pharmacy”をスタートしました」
調剤薬局の調合をコンセプトにした店内では、カウンセリングをして好きなドライフラワーを調合し、オリジナルのパッケージに入れてもらえます。そんな店頭での体験も魅力的ですが、遠方からでも楽しめる宅配サービス&定期便も手掛けています。
「webshopのシステム自体はもともとあったのですが、コロナ禍でお家の時間が増えたことで、心細いときにお花が近くにあると明るく生活できるのではないかと考え、アイテムを増やして強化しました」
“EW.Pharmacy”から届く、生花に負けない、華やかなドライフラワー
“EW.Pharmacy”で取り扱うドライフラワーは、今までの茶色いイメージとは一線を画します。新たに命を吹き込まれたようにきれいに乾燥させ、部屋に彩りを添えます。さらに、花瓶とセットで届く選択肢も。自分でドライフラワーをいける体験も魅力です。
「花瓶に合わせて花をご購入いただくのが通常の流れですが、花束に合った花瓶のご提案をすることで、インテリアの一部として生活を充実させていただけるのではないかと考えました」
季節を感じたい人には“花便り”をサブスクで
「ご自分用としてはもちろん、ギフトとしてのご依頼もありますよ」と篠崎さんが語るのは、ドライフラワーのサブスクリプションとしてスタートした“花便り”。毎月お花のアイテムと手紙がポストに届きます。
EW.Pharmacy
東京都渋谷区富ケ谷1-14-11
03-6407-0701
【番外編】好きなお花と花瓶の組み合わせが相談できる!
同じく篠崎さんが手がける“ew.note”では、さまざまな用途やイメージに合わせてお花の提案をしてくれます。店舗へ行き、フローリストと一緒にお花をチョイス(お花の配送可能)。店内にはさまざまなテイストのインテリアに合う個性豊かな花瓶が並んでおり、季節のお花と一緒にその場で組み合わせを選ぶことができます。※花瓶など割れ物の配送は不可
ew.note
東京都新宿区新宿4-1-6
NEWoMan新宿 2F
03-5315-0444
「花を生活に取り入れたら、ぜひ生花からドライフラワーにする楽しみも体験していただきたいです。生花は生き物なので、どうしても数週間で枯れてしまいます。それがあるから、手が出せないという方もいらっしゃると思うので。
それぞれの良さがありますが、ドライフラワーは生花に比べれば長く飾っておくこともできます。想いがこもったお花や記念としてずっと飾っておきたいものにもおすすめですよ」
コロナ禍でより身近になった“花のある暮らし”。便利になったサービスなども取り入れながら、自分らしい楽しみ方を見つけていきたいですね。
※掲載している写真はすべて過去の作品例です。お花は同じものが届くとは限りません
※価格はすべて税込みです
Senior Writer:Hiroko Ishiwata