『ペリーコ』ってどんなブランド!?
『ペリーコ』は、イタリア・ヴェニス郊外の街フォッソに本社とファクトリーを構えるシューズブランド。靴の工房として1963年に創業し、1980年よりブランドをスタートしました。現オーナーでもあるルカ・パンパニン氏を中心に、世界の芸術の歴史をリードしてきたイタリアらしい美意識が存分に生きるデザインや色づかい、そして良質な素材選びと卓越した職人技術により生み出される最上級のはき心地が楽しめる、才色兼備なシューズを作り続けています。とくに、甲のホールカットデザインが象徴的な「アネッリ(ANELLI)」は、イタリア語で“対になった指輪”という意味を表すブランドのシグネチャーデザインでとても人気があります。百貨店やセレクトショップで見たことのある方も多いのではないでしょうか?
「靴が『ペリーコ』なら、コーディネートチェックは大体クリア◎」という不思議
ファッション雑誌の“メインディッシュ”ともいえるコーディネート提案ページは、まず、企画担当エディターとスタイリストがテーマに沿って定められた体数のコーデを組み、編集長などエラい人が撮影前にそれを確認する“コーディネートチェック”という関門があります。トレンドに合っているか・着るモデルに似合うか・スタイルがよく見えるか・誌面映えするか(写真にしたときに地味すぎないか)etc.、さまざまな観点から厳しくチェックされる最大のハードルです。服が主役のページであっても、全体の印象を左右するシューズにはとくにシビアな目が向けられます。足もとがモサッと野暮ったいと、全身フルコーデの印象もなんだかあか抜けなくなるのです......その点、『ペリーコ』の靴は、合わせておけばアッという間に大人の洗練コーデに仕上げてくれる“超安全パイ”。なので、エディター沖島は、コンビを組むスタイリストさんに必ず『ペリーコ』の靴をリースしてきてくださるようにお願いします。さらに、実際の撮影現場で、モデルさんが実にはきやすそうな様子で軽快にポーズをとってくれるのも大変好ましいです◎。
ブランドの新しい顔として今秋デビューした「アネッリ ソレッラ」
そんな頼りがいのある『ペリーコ』から、2021秋冬コレクションの新顔として、新モデル「アネッリ ソレッラ(ANELLI SORELLA)」がデビューしました。ミニマルなセミスクエアトゥ木型の“DAMA(ダマ)”をベースに、「アネッリ」の象徴的なホールカットを継承したデザインです。
きゅっと尖ったポインテッドトゥデザインもセクシーで素敵で大好きなのですが、電車や徒歩や自転車など、オノレの足を使ってセカセカ移動しなければならない我々日本の都市生活者にとっては、正直、少々はきづらい面があるのも事実(たとえばエディター沖島の場合、階段にちょっとつまづいただけでトゥが傷つく・アウトソールがすぐ傷む・幅がキツく感じる・ワイドパンツの裾につま先を引っ掛けてスッ転ぶetc.、>.<)。その点、スクエアトゥだと、はきやすさが格段にアップするうえ、ポインテッドトゥが持つエレガントさとハンサムムードをいいとこ取りできます。素足ではくと、ホールカットの間から指のつけ根が少しだけのぞくのもいい感じです。
「アネッリ」シスターズ、続々登場!
ほかにも、シグネチャーモデル「アネッリ」のディテールを継承する新作が続々登場。甲のリングホールデザインをバックルモチーフにチェンジした「アネッリ フィッビア(ANELLI FIBBIA)」には、べっ甲バックルモデルが仲間入り。独特のツヤ感とまろやかな温もりムードを宿したバックルと、美しい発色のスウェード素材とのテクスチャーコントラストがきわ立ちます。
モカシン用に作られた木型「クリオ(CLIO)」を用い、「アネッリ」のホールデザインを継承した「アネッリ フィッビア(ANELLI FIBBIA) ローファー」もお見逃しなく。端正なスクエアトゥとノーズの長さが特長で、甲の厚みをおさえながら深めのはき口に仕上げてあります。つま先のフォルム・バックル・ヒールをすべてスクエア型でリンクさせているのも隠れたこだわり。ゴツすぎないスタイリッシュなローファーをお探しの方にぜひお試しいただきたいデザインです。
ブーツも大充実。足もとのおしゃれは『ペリーコ』でアップデート
冬なので、ブーツ各種も充実しています。パンプスに比べてやや値が張りますが、トレンドに左右されない安定感あるデザインと、品格あふれるたたずまい、そして極上のはきやすさには、むしろ積極的にコストをかけたくなります。
また、『ペリーコ』の東京ミッドタウン店と東京ミッドタウン日比谷店に併設する「アトリエ ペリーコ ダ アース(Atelier PELLICO da EARTH)」では、ハーフソール(滑り止め・裏張り)かかと修理・ヒール交換・エナメルの傷補修・インソール交換など、シューズのリペアサービスをしてくれます。“靴は消耗品”とはいいますが、はき倒して使い捨てるのではなく、はき慣れた上質なものを長く大切にはき続けるための仕組みが整っているのも、サスティナブル(持続可能なサイクルづくり)が叫ばれる現代社会のムードに合っていて、エディター沖島が『ペリーコ』を推す理由です。素敵なぜひ、あなたのシューズクロゼットにも『ペリーコ』の靴をお迎えしてみてくださいね。
※価格・入荷予定・在庫状況を含むすべての商品情報は2021年11月25日時点でのもので、実際の店頭や公式オンラインストアでは予告なく変更になる場合があります。
Senior Writer:沖島麻美