fashion trend newsでもお伝えしているとおり、この秋は久しぶりにデニムがトレンドに浮上してくる気配。デニムを揃えるブランドはたくさんありますが、特にマークしてほしいのが【ディーゼル】。同ブランドのデザイン性の高さやバリエーションの豊富さはよく知られていますが、+αの機能性をもたせたデニムも開発しているのです。デニム界を驚かせたエポックメイキングなアイテムをご紹介します。

スウェットとのハイブリッドデニム「ジョグ・ジーンズ」

【ディーゼル】が開発したデニムで真っ先に挙がるのが、デニムとスウェットを融合させたハイブリッドデニム「ジョグ・ジーンズ」でしょう。スウェットをデニムのように織ることで、表側はデニム、裏側はスウェットに仕上げたまったく新しい素材です。

「KRAILEY ボーイフレンドデニム」¥46,200 ドローストリングスや裾にアジャスターストラップを装備。「ジョグ・ジーンズ」だからできるディテールです。

軽さや柔らかさ、伸縮性のある素材ながら耐久性に優れ、激しい加工を施すことが可能。サイドステッチやDieselのフラグの付いたコインポケット、ユーズド感などにデニムならではのデザインが再現されています。

日本限定の「KRAILEY テーパードデニム」¥46,200 ステッチでのリペア、陰影でヴィンテージ感を表現した加工と、素材としての自由度が高い「ジョグ・ジーンズ」。

土に還る、サスティナブルな「コンポスタブルデニム」

サステナビリティに焦点を当て、土に還る循環型デニムをイタリアのデニムメーカー、カンディアーニ社とパートナーシップを結び、発表もしています。

COREVA(TM)の技術によって生まれた糸を使った「D-AIR」。デニムジャケット¥74,800、パンツ¥41,800

カンディアーニ社が特許を持つCOREVA(TM)という技術により、100%天然ゴムを原料とする植物由来のストレッチ糸に、認証されたオーガニックコットンをブレンドすることでプラスチックを一切使用しない伸縮性のある糸が生まれます。この糸から生まれたデニム生地は完全な生分解性があり、堆肥化が可能。このデニムアイテムもボタンとフロントジップを取り外すことで、土に還ります。

抗菌・抗ウイルスだけでなく、ニオイを吸着分解する「抗菌・消臭デニム」

衛生意識が高まったWithコロナ時代に合わせ、2021年秋冬シーズンに誕生したのが抗菌・抗ウイルス加工などを施したデニム。ポリジン®︎社の抗菌・抗ウイルス加工 「ポリジン・バイラルオフ(TM)」に加え、ニオイを吸着分解する加工「ポリジン・オドークランチ(TM)」も兼ね備えています。

「D-AKEMI フレアデニム」¥29,700 どの角度から見ても美しいシルエットを追求してつくられたフレアデニム。

デニムは毎回洗濯せずに、数回はいてから洗う人もいるのでニオイを吸着分解してくれるのはいいですね。

【ディーゼル】が生み出した機能性デニムは、他のブランドにも影響を及ぼしています。【ディーゼル】のおかげで、これからはデザインだけでなく、機能性も重視してデニムを選ぶ時代が来るかもしれません。

【ディーゼル】公式サイト
https://www.diesel.co.jp/

※価格はすべて税込みです。

Senior Writer:津島千佳