【GU(ジーユー)】がこの秋、30代以上の大人層へ向けたアイテムやスタイリングを提案する「オトナGU」特設ページをオープンしました。同時に、女優・モデルの中条あやみさん(24)に加えて、女優の麻生久美子さん(43)・ミュージシャンのCharaさん(53)の2名を新たにキャンペーンキャラクターに起用。若者ブランドのイメージが強い【GU】がなぜ今、大人の女性ファン獲得に積極的なのか、その背景とおすすめアイテム&最旬コーデをエディター沖島が解説します。

【GU】はどうしてわざわざ「オトナGU」を始めたのか!?

【GU】は、もともと【g.u.】として、ファーストリテイリングとダイエーとの業務提携により、ファストリの主力ブランド【ユニクロ】で培った服づくりのノウハウを生かしつつ、さらに低価格なカジュアル衣料品を販売するファミリー向け新ブランドとして2006年にスタートしました。コンセプトは“ファッションを、もっと自由に”。2013年に現在の青地に黄色のロゴに刷新。トレンドやファッション性を重視した商品構成や店舗構成を目指してビジネスと展開しています。

ファストリ内で【ユニクロ】の後進ブランドであること・多くのアイテムが【ユニクロ】の7割程度の価格設定であること・さまざまな企業やブランドとの積極的なコラボレーション展開など、【ユニクロ】と比べて、よりトレンドやファッション性を意識した商品構成や店舗開発を展開していることから、“【GU】=若者ブランド”という印象が根づいてることについて、中の人たちはずいぶん前から「もっと幅広い年齢層の人にウチの服を着ていただきたいのに......(* "q')」と悩み続けてきました。【GU】ユーザーの年齢構成は公表されていませんが、確かにエディター沖島行きつけの超大型店「GU 渋谷店」で真剣にショッピングしているのは中高生〜20代前半と思しきヤングたちが中心。ショッピングセンターの店舗に行くとファミリー層が一気に増えますが、それでもママパパは30代くらいでしょうか......オトナ世代のみなさん、もしかして「【GU】なんて若い子のブランドじゃん!? オバさんorおじさんはお呼びじゃないんでは!?」なんて遠慮していませんか!? だとしたら、それってすごくもったいないことですよー!!!

2021年秋、「オトナGU」キャンペーンビジュアルに麻生久美子さん(43)を起用

出典:ジーユー(GU)

そもそも、人の目をめちゃくちゃ気にするカルチャーで育った日本人女性はとくに、自分の着るものについて“年相応”を気にしすぎではないか(; "q')!?と、エディター沖島は常々疑問に思い、その懸念を少しでも払拭すべく、日々エディトリアル活動をしております。事実、ファッション誌も“年相応の装いをしている人=素敵なオトナ”というコンセプトで特集を組んだりしますし、そのファッション誌が年齢別にターゲットセグメントされているのって、世界的に見ても日本のマーケットだけだったりします(でもそれだけさまざまな種類のファッション誌が存在していることこそ、日本のファッション文化が豊かな証拠でもあるのですが)。しかし、着てみたい服があるのに、年齢という枠に自ら縛られてしまって着ないで終わる、というのはとってもきゅうくつだしもったいない。“自分に似合うか似合わないかわからないし、年齢不相応かもしれないけれど、気になっている服をプチプラで気軽に試せる”という素晴らしい選択肢を広げてくれている身近なブランド、それが【GU】であり、その重大なヒントをあの手この手でくれるのが「オトナGU」プロジェクトであるというわけです。

“年相応じゃない”から着るのをあきらめるの、もうやめません!?

「オトナGU」では、“ある一定の年齢層になったら、みんなが着るのをやめそうな服”にあえて焦点を当て、デザインをシュッとスマートにしたり、光沢感や落ち感のあるとろみ素材を使ったり、体型を上手にカバーするようシルエットにこだわったり、店頭のトルソーに大人っぽいスタイリングパターンを加えたりetc.、さまざまな工夫を凝らして、オトナ世代が手に取りやすいようハードルを下げてくれています。

「オトナGU」対象商品①:サロペットストレートパンツ(¥2,990)

サロペットストレートパンツ¥2,990/ジーユー

出典:fashion trend news

たとえばカバーオール(いわゆる“ツナギ”)は、オトナ世代が敬遠しそうなアイテムNo.1だったりするのですが、ワークウェア由来の着やすさや動きやすさ、さらにワンピースよりもその人らしい個性的なおしゃれが楽しめる点でエディター沖島も大好きです。【GU】の「サロペットストレートパンツ」(¥2,990)は、ゴツゴツしたディテールを極力削ぎ落としてシンプル化し、ハイウエストでやや細身のシルエットに、ポワンとハリのあるストレッチ素材を使用することで、大人の女性が無理なく楽しめるデザインに仕上げた逸品。下に着るトップスをTシャツからブラウス、シャツ、ニットなどに替えれば、オールシーズン永遠に着回せます。

「オトナGU」対象商品②:チャンキーニットシリーズ

(右手前のトルソー)チャンキーニットボーイフレンドカーディガン¥2,990/ジーユー

出典:fashion trend news

本格的な冬の到来前に1枚は持っておきたいトレンド大本命のニットコレクションは、ざっくりとした温かみあふれるローゲージ編みが人気で早くもヒットのきざし。右手前のトルソーが着ている「チャンキーニットボーイフレンドカーディガン」(¥2,990)は、見事なケーブル編みと、抜け感のあるボタンレスのデザインが特長。Charaさんも麻生久美子さんもともにキャンペーンビジュアルで着用している"公式推し”アイテムです。

ケーブルコクーンカーディガン¥2,490/ジーユー

出典:fashion trend news

素材はほぼ化繊(アクリル73%・ポリエステル24%・毛3%)ですが、糸や編み地ともにここまで“本物のウール感”を出せているのがすごいです。本物の羊の毛を100%使ったものと並べて“どちらが化繊か当てるクイズ”を出されたとしたら、いかにファッションエディター歴16年めの沖島でも、実物に触れずに目視だけでは絶対正解する自信がありません......恐るべし【GU】の商品開発力! ちなみに羽織ってもちゃんとあったかい。オトナ世代が着ても安っぽく見えないということです。

ケーブルコクーンカーディガン¥2,490/ジーユー

出典:fashion trend news

......というわけで、甘めの可愛らしいムードが苦手ながらざっくり編みカーディガンを1度でいいから着てみたかったエディター沖島、「オトナGU」の提案にのっかってまんまと購入。メンズのヘンリーネックワッフルカットソー&真っ赤なフレアパンツと、素材感も色も主張強めのアイテムに合わせてみたら、それぞれの個性がうまく溶け合ったコーデになりました。この秋のお気に入りスタイルです。

(左)2WAYメランジニットビスチェ¥1,690・(右)ニットポンチョベスト¥1,990/ジーユー

出典:fashion trend news

今買って、即手持ちのブラウスやシャツ・Tシャツなどに重ね着するだけで、着込むことなく簡単に秋っぽいムードが出せる便利なニットベストもおすすめアイテムです。左のトルソーが着ている「2WAYメランジニットビスチェ」(¥1,690)は、前後どちらでも着られる2WAYデザインでおトクすぎます。ちなみに右のトルソーがかぶっているバケットハットと首から下げているチェーンミニバッグ、左のトルソーが頭につけているカチューシャなど、本格的なレザー見えする合皮素材の小物づくりがとっても上手いのも【GU】最大の強みのひとつ(この点については後日、別記事で深堀りします)。ぜひ服と合わせてチェックしてみてください。

「オトナGU」対象商品③:お仕事向けきれいめアイテム

2WAYトレンチコート¥4,990/ジーユー

出典:fashion trend news

“高見え感”の演出力が本当にすごい【GU】には、お仕事へ気兼ねなく着ていけるきれいめワードローブも数多くラインナップ。テロンととろみと落ち感のある素材を使ったエレガントなムードの「2WAYトレンチコート」(¥4,990)は、なーんと袖から肩部分を取り外してロングジレとしても着られる2WAY仕様でこれまた超おトク! 「こんなに着回せるアイテムが本当に¥4,990でいいのか!?」と思ってしまう完成度です。

まとめ:着てみたい新顔アイテムは【GU】でチャレンジしてみよう!

以上、「オトナGU」プロジェクトを通じてアッパー30女性マーケット開拓にチャレンジする【GU】の秋おすすめ新作やコーディネートをご紹介しました。トレンド感に加えて、実用性・快適さ・着回し力など、私たちが洋服に求める条件を限りなく満たしつつ、“自分のためにファッションを楽しみたい”という願いをかなえてくれるワードローブを、ぜひ【GU】で見つけてみませんか!?

※掲載されているのは2021年9月23日時点での情報で、個人の意見や私物が含まれます。最新の情報はメーカー・ブランドの店頭や公式サイトにてご確認ください。

Senior Writer:沖島麻美