【フーディー】
今季の春夏のトレンドの中でも、一押ししたいのは言ってもフーディーアイテム。ストリートスタイルやカジュアルブランドだけでなく、大人の女性にも合うフーディーが自然に広がっているのが世界的なトレンド。その象徴は、ミウッチャ・プラダ&ラフ・シモンズが作る「プラダ」です。プラダが2021年春夏に提案した新しいフーディースタイルは新鮮でした。ゆったりめのロング丈マウンテンパーカーやフーデットプルオーバーを、風をはらむようなエアリーなプリーツスカートと合わせて、リラクシー&フェミニンなスタイルにまとめているのが印象的。
新生活様式にうってつけでリラックスムードがありながらも、くだけ過ぎず、しっかり感も出る大人フーディースタイルにまとめるのがポイントです。他のブランドでも、女性らしいスカートや凛としたセットアップの中にあえてフーディーを入れて少し“外す”というラフなスタイルでの提案が今期は目立っています。
【スポーツミックス】
今年の春夏、世界中をせっけんしていると言っても過言でないのが、このスポーツミックスです。パリコレクション・ミラノコレクションから東京コレまで、世界中でスポーツオリエンテッドなアイテムが広がっています。
ジャージーブルゾンのスタイルを出した「ミュウミュウ」、スポーティなジップアップブルゾンを見せた「バレンシアガ」などファッションの世界をリードするブランドたちがみんなスポーツミックススタイルを出しています。その中でも最もシンボリックなスタイルとしてご紹介したいのは、「ルイ・ヴィトン」。ナイロンブルゾンのボディに、光沢感のあるラメ糸で刺繍をしたのがポイント。ボトムはウーステッドのプリーツパンツ。このように形はスポーツアイテムだけれど、使う素材や装飾でドレッシーなエッセンスを盛り込む今季のスポーツトレンドの要点を象徴する見本です。スポーツテイストを、上品なファッションテイストとうまく融合する。これが今年春夏のおススメのポイント。
【スリーブ&カラーコンシャス】
最後は、スリーブ&カラー。スリーブ=袖/カラー=襟です。つまり袖と襟にアクセントがあるデザインですね。昨年から続く“ロマンティック&クラシカル”のトレンドは今年も継続。そんな背景から来る、昔の西洋のドレスやブラウスのような、フリル・リボンのようなディテールを入れたトップスがこの春の注目アイテムです。代表アイテムであるボウタイブラウスや、ボリュームスリーブは小顔見せも可能にしてくれるのが、隠れたメリットでもあります。そしインスタ映えやリモート映えするラッフルカラーなど、1枚着るだけでコーデが決まりやすいブラウスやワンピースは、2021年春夏に手に入れるべきアイテムの一つです。このトレンドの象徴はドルチェ&ガッバーナ。ボウタイ&フリルのブラウスは、そのまま日常に取り入れたいほどのアイテムです。
※こちらの記事では、プラダ©、ルイ・ヴィトン©、ドルチェ&ガッバーナ©の画像をご紹介しております。